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第3章6話

本日はここまで!

俺達が教官をしてから1ヶ月が経っていた。

卒業生第1陣は無事冒険者になり、かなり早いペースで依頼をこなしているらしい。


俺達はあれから1ヶ月、Bランクダンジョンに潜り続けた。

今回のダンジョンは30層まで既に踏破済みのダンジョンなので。

俺達は31階層からスタートした。洞窟タイプで薄暗い。


「ん、臭い。」

リールがあからさまに嫌な顔をしている。


俺達ですら異臭を感じるレベルだ。5感が優れている獣人族のリールには尚更キツく感じるだろう。


「アンデッドかぁ……」

ヤミも苦手の様だ。


俺達は気を落としながらも進んでいく。


「火魔術を中心に戦おう。俺が魔術で、リールは紅桜でヤミは足止めを頼む。」

俺は基本方針を伝えた。


「わかった」

「りょーかいっ!」


俺達は警戒しつつ前に進んでいると。

『うぅぅぅぅ』

と呻き声が聞こえ始める。


その音に全員が武器を持ち警戒を強める。

十字路になっている右側からゾンビが現れた。


リールが抜刀し、炎斬撃を放つ。

ゾンビは粒子化して消えるも後続から次々と現れる。

「『ファイアーアロー』」

俺は火魔術を使い火の矢を何十本も繰り出すが中々相手が減らない。


「くそ、聖属性の上級が使える奴が居ないとアンデッドってこんなにキツイのか。」


アンデッドが嫌われる所は臭い、キツイ、儲からないの3点だ。


ゾンビは魔石しかドロップ品が無く。尚且つそんなに強くもないので魔石も小さい。


そして、俺達3人にとっても相性が悪い。

俺とリールは敵1体が強力でも、スキルとヒットアンドアウェイで徐々に削る事で倒すのが得意だ。

スキルは密室で使うと自爆攻撃になってしまう。

ヤミは得意属性が闇の為にアンデッドとは相性が最悪だ。


俺も双剣焔に魔力を流し炎を剣に纏わせ。

魔術行使をしながら斬り裂いて行く。


「『グラヴィティ』」

ヤミは言われた通りに後続の足止めをしてくれている。


50~60体程、倒した所でようやく後ろが切れた。


「ハアハアハア、終わったのか?」

「この量はキツイの。」

「魔術やスキルが効かない、倒したと思ってもウネウネ動いてるよ。」


ゾンビは頭を潰すか、首を跳ね飛ばさないと倒せない。

噛まれると毒を貰う可能性もある。


「攻撃を受けたり噛まれたりしてないな?」

俺は一応安否確認をした。


「大丈夫。でも臭い。」

「こっちも大丈夫だよ!」

と言うので俺達は先に進んだ。


アンデッドエリアのいい所は罠が無いのだ。

無い代わりに魔物の数が尋常じゃない上に奴らは生気を感知して襲ってくるので。

ダンジョンに入れば自動的に集まってくるのだ。


それから3回程同じ位の数のゾンビを相手にする事になった。


俺達はヘトヘトになりながらも32階層に辿り着いた。


臭いはしないか。

「少し休憩しよう。」


俺達はそこで休憩をとることにした。

アンデッドエリアでは休憩をとる時は自分達の周りに聖水を円に垂らせば20分程度は安全圏が持てる。


しかしそこまで量も無いので余り無駄遣いはできないのであった。


その後、32階層を進むと。

そこに居たのは剣と盾を持った骸骨、そうスケルトンナイトだった。


3体は通路を横に並び盾を前に並べ前進してくる。


リールが早速斬撃を飛ばすが盾で防がれてしまう。

盾を主武器に使っているのでヤミの足止めも効き目が薄い。


「『ライトニングボルト』」

俺は雷魔術を使うも盾の魔術耐性が高い為、魔術を逸らされてしまった。


スケルトンナイトは盾を素早く押して攻撃を仕掛け体勢が崩れるとすかさず剣を振り下ろしてくる。


防戦一方になり、俺は焦っていた。

『死ぬのは怖いが自分の目の前で知ってる人が死ぬのはもっと怖い。』


この世界では既に俺は人を殺しているが。

前世ではぼっちだった為、顔を知ってる人が死ぬのを見た事がなかった。


「硬い、盾邪魔」

とリールが呟くと。


スケルトンナイトは顎をカタカタカタと鳴らし嘲笑ってる様であった。


俺達は前ばかりに気を取られていた。


「キャッ!」

後ろからヤミの悲鳴が聞こえた。

振り返ろうとすると同時にドサッと言う地面に何かが落ちる音がした。

いや、分かってるヤミが倒れたんだ。


振り返り終わるとそこにはもう1体のスケルトンナイトが居た。


ヤミは後ろから切り付けられ。倒れている。

そこにトドメを刺そうとスケルトンナイトが剣を振り上げていた。


「や、やめろークソ野郎がぁ」


俺は驕っていた。

強力なスキルも魔術も使え装備も充実してきて。

Bランクダンジョンも2回踏破していて。

油断していたのだ。

彼女達となら負けないと。

俺は彼女達を護りたいと思う様になっていた。


《派生スキル【心結】を獲得しました。》

お読み頂きありがとうございます!

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