第2章21話
おはようございます!
俺は屋敷に戻りうんうん唸っていた。
そうリールに渡すつもりの刀の銘が決まって無いのだ。
「どうしたもんかな。紅花刀?クリムゾンから取るのか炎から取るのかだよなぁ。でもこの刀を使えば斬撃めっちゃ飛ばすとか出来るんだろうな。」
なんて思っていた時に閃いた。
「紅桜!これで行こう。リールなら使いこなせるだろう!」
夕ご飯に呼ばれて食事を食べてる最中に俺は気付いてしまった。
前世からぼっちエリートだった俺は人にプレゼントを渡した事がない……
どう切り出したらええんだろうか。
お祝いはこの間プリンでしてしまったし。
俺はお茶を飲みながら凄く悩んで居た。
こんな時にカルナが居ないなんて。野暮用でエルフの里に戻っているらしい。
そんな時に救世主が現れた。
「今帰ったぜ!お!『殲滅者』新しい武器に新調したのか?」
シルムだ。
大方、どっかのダンジョンに潜って酒を飲んで帰ってきたのだろうが今は凄く仏の様な顔に見えた。
「あぁ、今日完成したんだ。シルムこれ。」
と俺は鎧を出した。
紅い鱗に包まれた鎧だ。
「アロウこれ?くれんのか?」
「お礼だよお礼。ここの防衛は依頼じゃなくてシルムに関しては完全に好意でして貰ってるからな。」
そう言うとリールやヤミが気にしてないよ!みたいな反応をしてるがリールは耳がピクピク動いている。
「クロウにはこれ。剣もう寿命だろ?余った材料で作ってもらったから受け取って欲しい。」
なんか恥ずかしくてそんなガッツリ注文したのに言い訳をしてしまった。
「アロウありがとう。大切にするよ。」
エミールと部屋に帰ってしまった。
ちなみにシルムは上機嫌になりさっさと酒を呑みに出かけた。
「リール、ヤミ君達にも贈りたい物がある。」
俺は紅桜とクリムゾンワイバーンの翼の皮膜から作られたローブを取り出してそれぞれに渡した。
「リールの武器は戦闘スタイルに合わせて俺が鍛冶師に頼んで作ってもらった。メンテナンスをするならワブク武具店に行くといい。迷宮街では唯一刀を扱える武具店だ。」
「特殊能力は?」
リールが聞いてきたので俺達は庭に出て【零氷】を使い的を作った。
俺はリールから紅桜を借り。
抜刀をする。
すると火の斬撃が飛び氷へと当たった。
「す、凄い私の戦闘スタイルに合わせる事が簡単。」
「俺が言ってた後の先の型と抜刀術というのはこの刀を使った武術なんだよ。」
と教えてあげる。
「へぇ、何となく分かってきた。」
と次の瞬間には構えも気配も達人クラスになって斬撃を何撃も飛ばしていた。
夜の庭では氷に当たった火の粉が桜の花弁の様に舞っていて幻想的だった。
やはりリールにこの刀を渡せて良かったなと思った。
「ヤミのローブは俺も使っているが。火無効で他の属性魔術耐性も高いこれから先有利になるであろう装備だと思う。」
「え?お揃い……嬉しい」
なんかヤミがボソボソ呟いてるが喜んでる様なので俺はそれで良しと皆で屋敷に戻り満足気に眠ったのであった。
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