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きてくれたにょ。




あれから少しの間、セナさんとエイルさんの仲良しさん?なお話を聞きながら、おいちいごはんタイムが終わった。





リーフさんとセナさんに連れられて来たのは守護精さんたちの館と王立研究院に囲まれたところにある庭園だった。





私は覚えていないけど、お熱を出した私を抱えたイフさんはこの庭園を突っ切ったらしい。


確かに渡り廊下通ろうと思ったら遠回りになっちゃうもんね。





それで、どうして庭園に来ているかというと、ごはん前にリーフさんとお話していた靴を履いたまま歩く練習をするためなの。


リーフさんは、一緒に歩いていたセナさんに立ち止まるようにストップをかけると、私をだっこしたまま数メートル進んで立ち止まって、転んでも怪我をしないように歩きやすそうな芝生の上に私を下ろした。





「ユキ。いいですか?転びそうになったら必ず手をつくんですよ?」


「んにゅ。がんばりゅにょ。」





意気込んで両手をぐっとにぎったら、リーフさんは頭をなでなでしてくれて、それから不思議そうに立ったまま、何をされられるんだろうという顔をしていたセナさんに声をかけた。





「セナ。あなたの立っている場所までユキが歩く練習をしますから、あなたはそこにいて目印になっていなさい。」


「め、目印っすか?・・・分かりました。」





セナさんは引き攣った笑いを浮かべたまま頷くと、片膝をついた状態で待機してくれた。





よぉしっ。


頑張ってあそこまであるくにょっ。





・・・なんて意気込んだのは最初だけでした。





四本足の歩行に慣れすぎていて、二本足ではなかなかうまく歩けない。


その上、履き慣れていない靴を履いていることもあってか、よちよちよたよた・・・ぽふ。





セナさんのところに倒れるようにたどり着いたけど、これって慣れるまで時間がかかりそうだなぁ。





「せにゃ。ありあと。」


「っ!あ、ああ。かまわないよ。じゃあ今度はリーフ様の方へ歩いてごらん。」





情けなくへにゃりと垂れ下がった耳に視線を送りながら、私を支えてくれたセナさんは、支えていない左手がわきわきと動いてるのは気のせいだと思いたかった。





「ユキ。さあ、今度は私のところへ頑張って歩いてみてください。転びそうになったら必ず助けて差し上げますから安心してくださいね。」





すごくいい笑顔で両手を広げて芝生の上に膝をついたリーフさんのところへさっきより頑張ってバランスを取りながら、よちよちと歩いていく。


どうしてもバランスを取ると、両手がだっこしてーのポーズになってしまうのは仕方ないんだろうな。





しっぽでもバランスをとってみると、あれ?ちょっぴりさっきよりは歩きやすいみたい。


・・・なんて思いながら足元に移してた視線をリーフさんの方に向けたら、リーフさんの後ろの方の建物の2階の窓に2人、誰かいるのが見えた。





にゃ?


2人とも黒髪だけど・・・あれは。





イフさんとリュウキさんだ。





なんて気を取られてたのがいけなかった・・・。





「ユキっ!あぶないっ。」





足をちゃんと上げてなかったせいで、芝生に足を取られて前のめりに倒れそうになって、ものすごい早い動きで駆けつけてくれたリーフさんに支えられた。


きゅうっと閉じてた目をあけて、リーフさんの肩越しから、さっきまでイフさんとリュウキさんがいた窓を見たら、もうそこにはだぁれもいなかったよ。





「はあ・・・。大丈夫ですか?どこも怪我はしていませんね?・・・って、おでこが少し赤くなっていますね。すみません。勢いよく受け止めてしまったので私の体にぶつけてしまったのですね・・・。」


「あ・・・。んにゅ。へいき、なょ。ごめんにゃしゃい。りぃふ。」





私が余所見してたから、リーフさんが悪いわけじゃないのにな。


そう思ってたら、バタバタと慌しい足音が近づいてきて、振り返ろうとしたらふわりと体が浮き上がっちゃった。





びっくりっ。





大きな手だったから、イフさんが来てくれたのかなと振り返って目線をあげると・・・いたのはイフさんじゃなくて、リュウキさんだった。


ごめんね。


まちがえちゃったにょ。





あ、でもその後ろには、リュウキさんと同じく息を切らせているイフさんがいた。


私をしっかりと腕にだっこしたリュウキさんは、上から下まで私を見ると、ふうっと静かにため息をついて、ぽそりと呟いたの。





「ふう・・・。あまり、心配させんといて・・・。」


「・・・まったくだな。」





イフさんまで・・・。





やっぱりさっき2階の窓際にいたのは、イフさんとリュウキさんだったんだね。

もしかして、私が転びそうになったのを見て、慌てて来てくれたのかな?





えへへ。


心配かけたんだから、喜んじゃだめって分かってるの。


だけど、とってもお胸があったかくて、ぽかぽかになった。





リーフさんは困ったように笑って、その後ろからセナさんも近づいてきて、4人の大人に囲まれる形になった・・・みんな大きいね。





「イフ様。リュウキ様。めざと・・・いえ、よくこの場所が分かりましたね。」


「今、間違いなくめざとくって言おうとしたやんね・・・?」


「ああ、間違いなく言おうとしたな。」


「お、俺。そろそろ研究院にもど・・・った方がいいですね。はいっ。それでは失礼しますっ。」





セナさんは慌てたように研究院に戻っちゃったけど・・・どうするにょ?






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