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普通の高校生の、特別な日常  作者: しゃー
2章 夏休み編
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78/104

78.夏休みの終わりに

8月下旬。


夏休みも、あと数日。

俺は宿題や学校の準備を終わらせていた。


夏休みが始まる時は、長いな思っていたはずなのに、気づけばもう終わろうとしている。


たくさんの人と出会い、いろいろな出来事があった。


俺はベッドに座り、スマホを確認する。



4月、愛知から神奈川に引っ越してきた。

入学式は友達ができるか少し不安だったな。


スマホで学校の場所を見ながら登校していたのが懐かしい。


俺は楠木夕と出会い、ラーメンを食べに行った。


そのラーメンの写真を見る。


「またあの店、そろそろ行きたいな…」


学校が始まったら、夕に声かけてみよう。



俺は図書委員繋がりで、柳彩葉。


さらに、その繋がりで天沢憂華と仲良くなった。


常盤さんとは最近図書館で会うことがあったが、元はといえば入学式の日に会ってたんだよな。


そして、生徒会。

佐藤先輩にお世話になった。


体育祭では、佐藤先輩の体調不良に気づくことができなくて、悔しい思いをした。



夏休みの予定は、休み直前まで全く入ってなかった。


でも、夕とゲームしたり、彩葉の頼みで野球部のコーチをしたり。

憂華とは学校見学会で会って、弱さを見た。


あいつを支えないとな。

結局、橘会長が言ってた通りになりそうな気がする。


「支える…か」



それからはビッグイベント海。


の前にコラボカフェ行ったな。

カバンに魔導士のピンバッジをつけようと思ったが、絶対夕がつけてきてお揃いになってしまう。


俺は机にコースターと一緒に飾ってあるピンバッジを指で弾く。



それから、海だ。


4人で撮った写真を見る。


…いい写真だ。


そして、憂華と2人で撮った写真。


…こっちは。


「なんだろうな」


お互いぎこちなさそうな笑顔をしているのが、ちょっと面白い。


でも、いい写真には違いない。



入学当時の俺は、学校に行って、授業を受けて、家に帰る。それだけだと思っていた。


でも、今は違う。

学校に行けば、話す相手がいる。


ゲームの話をする奴もいる。

勉強を教えたり、教えてもらったりする奴もいる。


生徒会で一緒に仕事をする先輩もいる。


図書館で本を勧めてくれる人もいるしな。


……随分変わったもんだ。



夏休みが終わるのは、少し寂しい。

でも、また新しい日常が始まると思うと、楽しみという気持ちが断然強くなっていた。


また学校が始まる。


みんなと夏休みの話をしよう。


夕とはゲームの話をして、彩葉とは野球の話をして、憂華とは――。


……いや、何を話すんだ?


そんなことを考えながら、俺は眠りについた。

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