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普通の高校生の、特別な日常  作者: しゃー
1章 一学期編
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7.図書委員と柳

授業は淡々と過ぎ、放課後になった。


委員会の説明があるとのことで、入学式後に行った図書室を思い出しながら向かった。


上級生も交えての説明会。


2.3年生と一緒になるのは、入学してから初めてだった。


図書室に入ると、既に何人か集まっている。


前で立っていたのは青山先生。

何かと縁がある。

どうやら図書委員の担当らしい。


2.3年生は去年からそこまでメンバーが変わっていないらしく、顔見知り同士で話している人もいる。


全員揃った後の説明は、主に俺たち1年生に向けたものだった。


「本を借りるときは、ここで手続きをして――」


貸し方。

返し方。

返却期限。

それから、図書室の鍵を借りた場合の返却場所。


基本的なことを一つずつ説明されていく。

特に難しいことはない。

説明を聞いていれば、すぐに覚えられそうだった。


「それと、当番の日についてですが」


青山先生が続ける。


「放課後、1時間程度の当番があります。2人1組で担当してもらいます」


配られた資料を見る。


1年A組。


俺と柳さん。


柳さんと一瞬目が合った。



そういえば。


放課後教室で、委員会の結果を確認した時の事を思い出す。


柳さんは図書委員が第3希望だったらしく、


「マジかよ!」


と声が聞こえてきたのを覚えている。


……第1希望の俺と、第3希望の柳さん。


部活に入っている人なんかは、もしかすると多少希望を考慮されているのかもしれない。



そんなことを考えながら、資料を眺める。


当番は放課後に1時間。


柳さんと基本ペアで当番をすることになる。

もし、用事や部活がある場合は代役を立てるか、教師に相談すればいいらしい。


1時間なら、そこまで大変でもなさそうだ。



説明会が進んでいる中俺は、周りを見て、誰が委員になっているかを見た。


その中には、1年C組の常盤さんの顔もあった。

入学式のあとに一度話して以来だ。


クラスが違うから、会って話す機会はなかったが、

委員が同じなら話す機会があるかもしれない。



そんなことを考えているうちに、説明は終わった。


「じゃあ、今日はこれで終わりです。次の当番の日は――」


青山先生から次回の当番について説明を受ける。



俺は資料を確認してから、図書室を出ようとした時柳さんから声をかけられる。


「月城くん!よろしくね!」


「あぁよろしく頼む柳さん」


柳は首を横に振る。


「さん、はいらないよ!」


「じゃあ柳」


「うん!それでいいよ」


気さくな柳さんと2人で当番か。


やりやすいと言えば、やりやすいだろう。

そう思いながら、俺は帰路についた。

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