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普通の高校生の、特別な日常  作者: しゃー
1章 一学期編
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27.放課後デートの4人

5月の上旬。

放課後。


俺はファミレスに来ている。


周りには天沢、楠木、柳、そして俺。


なんでこんなメンツで来る事になったのか。

それはある事情があった。


ーーーー


学校に登校し、ホームルームが始まるまで、俺はスマホを触っていた。


「おはようございます」


青山先生が入ってきたので、俺はスマホをポケットにしまい、話を聞く体勢になる。


「みなさん、この時期が来ました」


と教卓に両手を置いて続ける。


「中間テストです」


うわぁ…


まじかよ…


という声が聞こえてくるが、青山先生は無視。


「と言っても入学してすぐの中間テストは範囲もそこまでないし、難しくはありません。」


と希望を持たせつつ、


「ただ、前回の小テストが難しかったと感じる人は今のうちから勉強をした方がいいでしょう。」


と絶望を与える。


小テストに関して言えばそんなに難しくなかった。

中学の内容が多分に入っており、復習のようなテストだと感じたからだ。


時期は5月の中旬にある事と、テストが始まる1週間前はテスト期間となり部活が休みになる。勉強をするようにと説明された。


……柳がすごく見てくる。

俺は視線を感じながらそっちの方向は見なかった。


そしてホームルームが終わる。



1時間目を待つ間に、柳が駆け寄ってきた。


「相馬先生」


「……」


「おーい相馬先生ー!」


「……」


「聞いてる?」


「なんでしょう」


流石に答えないのは可哀想になり答える。


「勉強を、教えて!」


「天沢と楠木はどうしたんだ?」


「まだ、聞いてない!」


「って言ってるけど、楠木、柳の勉強見てくれないか?」


と隣の席の楠木に声をかける。


「ん?いいよ?山盛りポテト3つね」


「うわーーーんひどいよ夕ちん」


俺は先生の話を思い出しながら


「でも中間ってそんな難しくないんじゃないか?先生もそう言ってたろ」


柳は指をチッチッチッとやりながら


「小テストが難しいと感じた人は?」


「……なるほど」


俺はそこまで復習するつもりがなかった為、自分の勉強にもなるしいいかと思い。


「よし、やるぞ柳」


「さすが!相馬先生!」


「とりあえず先生やめろ」


というやりとりをし、放課後勉強会となった。


ーーーー


天沢がなぜいるかというと、俺たちが勉強会をするという事を聞いて。


「仲間外れだ… ひどい… つらい… もうやっていけない」


と普段見せたことのないジョークを発揮していて、一緒にする事となった。



ドリンクバーでコーラを注いで席に戻る。それぞれの飲み物が揃ったところで状況を確認。


俺は窓際に座り、俺の隣に柳。

俺の正面に楠木、斜向かいに天沢。


なぜ俺が柳の隣かというと、形式上俺が先生だからららしい。

いや、天沢と楠木の方が頭がいいんだが…。

楠木は既にポテトを頼んでおり、机の上には山盛りポテト2皿が並んでおり、ツッコミどころ満載。


「なぁ、これ消費してからじゃないと勉強始められないじゃん」


と言い俺たちは雑談しながら、ポテトを消費する事にした。


「天沢は他の人と勉強会とかよかったのか?結構人気って聞いたけど」


とポテトをもぐもぐ食べてる天沢に聞く。


「また、仲間外れにしようとしてる… えんえん」


と普段の天沢が見せないテンションに驚く。


「案外プライベートだとこんなもんだよ」


と楠木が補足する。


「それじゃ学校で猫かぶってるみたいじゃん」


「まぁそこまでは言わないけど、気は張ってそうよね」


と天沢と楠木のやりとりを見ると素を出せる友人なんだろうなと感心した。


「それより、女子3人に囲まれる気持ちはどんなもんですかい?先生」


と意地悪な事を聞いてきた柳。


「俺は今、この場を抜けてもいいんだけど。」


と言うと


「ごめんなさい!教えてください」


と返してきた。


「で、答えになってないよ?」


と楠木が悪い笑みを浮かべ聞いてる。


「……いや、そりゃ悪い気はしない。このメンバーでご飯とか行くの、なかったから、来たかったっていうのは普通にある…」


というとみんなが一瞬驚いたような顔をして


「いや、これ勉強会ね?」


と柳がツッコミを入れてきた。



ポテト2皿を食べ終えたところで、俺は気を取り直して柳の勉強を見る。


「ここを、こうして、xを代入するんだけど」


「こう?」


「そうそう」


自分のやり方を、俺より勉強できる2人の前で披露する事に恥ずかしさを覚えながら柳に教えていく。

まぁ、教えるといっても柳も入試は超えてきたわけだからある程度できている。

補足する程度でなんとかなりそうだ。


柳って思ったよりも近くで見ると、可愛い系というか、妹感もあるような感じがするんだよな。

なんて考えていると。


天沢と楠木が勉強の手を止めこっちを見ていた。


ジーーー。


という音が出ていた。


「なんか近くない?」


と天沢がジト目で言ってくる。


「いや、この距離じゃないと無理だろ教えるの」


「ふーーーん」


と謎の拗ねをみせていた。



ある程度勉強を教え、自分の課題も復習し終えたらいい時間となっていた。


「そろそろ帰ろっか」


と天沢の号令と共に、帰る事になった。


天沢と楠木が前を歩いており、柳と俺が並んで歩いている。


「また、明日も頼める?相馬…」


と聞いてきた。


「いいけど、なんで天沢と楠木じゃないんだ?」


と聞く。


「前も行ったみたいに、人気者とポテト奢りになっちゃうからだよ」


今日のポテトは割り勘だったぞ…?


「2人には頼み辛いか?」


2人が聞こえていないのを確認して


「少しね… 」


と答えた。


テスト期間は来週。それから中間テストが始まる。

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