5話
いつも本作をお読みいただきありがとうございます!
前回はハルトの手料理と素直な凛ちゃんの可愛さが炸裂した夕食タイムでした。
そして今回は……ついに来ました、お風呂上がりのハプニング回です!
普段は完璧な生徒会長の凛ちゃんが見せる、無防備すぎる姿と超ド級の破壊力。
ハルトの理性が本日何度目かの完全崩壊を迎えます。
ニヤニヤが止まらなくなること間違いなしですので、ぜひ口元をゆるめながらお楽しみください!
それでは、第5話へどうぞ!
「ただいま、ハルト!」
玄関のドアを開けると、ふわっと香ばしい醤油とバターの匂いが漂ってきた。
靴を脱いでリビングへ駆け込むと、エプロン姿のハルトがフライパンを振っていた。
「おかえり。……おいおい、走ってきたのか? 息切れてるぞ」
「だって、早く帰りたかったんだもん」
カバンを置いて素直にそう言うと、ハルトは一瞬手を止めて、照れくさそうに明後日の方向を向いた。
「……手洗いとうがいしてこい。すぐメシにしよう」
「はーい!」
◇◇◇
美味しい夕食を終えて、お風呂上がり。
脱衣所でバスタオルを巻いた凛が、困ったような声を上げた。
「ハルトー……ちょっといい?」
「ん? どうしたー?」
ドア越しに声をかけると、凛がひょっこりと顔を出した。
湯上がりの気怠げな熱気と、甘いシャンプーの香りが脱衣所から溢れ出してくる。
「あのね……替えのパジャマ、持ってくぐるの忘れちゃって。ハルトの服、何か借りてもいい……?」
「あ、ああ、そういうことか。ちょっと待ってろ」
俺は自分の部屋から、一番サイズが小さめのグレーの厚手パーカーと、スウェットのハーフパンツを持ってきて手渡した。
「これくらいしかなくて悪いな。デカいと思うけど」
「ううん、ありがとう!」
数分後。
「ハルト……これで大丈夫かな?」
パタパタと廊下を歩く音のあと、リビングに現れた凛の姿を見て、俺は持っていたリモコンを落としそうになった。
「……っ!?」
案の定、俺のパーカーは凛には大きすぎた。
袖から手が出ず、いわゆる『萌え袖』状態。丈も太ももの半ばまですっぽりと隠れていて、下のハーフパンツがほとんど見えない。
絵に描いたような「彼シャツ(彼パーカー)」状態だ。
首元が少し緩んでいるせいで、華奢な鎖骨がチラリと覗いている。
「ねえ、変かな……? 服、ハルトの匂いがして……なんか、落ち着くけど」
凛は萌え袖の手でパーカーの裾をぎゅっと掴み、上目遣いで俺の反応を伺ってくる。
(落ち着くのはお前だけだろ!! こっちは全然落ち着かないんだが!?)
自分の服を大好きな幼馴染に着られているという破壊力。
おまけに「ハルトの匂いがする」なんて無自覚に言われて、俺の理性は本日何度目かの危機を迎えていた。
「へ、変じゃない! 全然変じゃないから、ほら、冷えないうちに温かいお茶でも飲め!」
「ふふ、ハルト顔赤い。もしかして、ドキドキしてる?」
さっきまで照れていたくせに、俺の動揺を察した凛が、いたずらっぽい笑みを浮かべて距離を詰めてくる。
「し、してねぇよ!」
「ふーん? じゃあ、確かめてみようかな」
そう言って、凛は萌え袖の手を俺の胸元にそっと当ててきた。
薄いパーカー越しに、凛の柔らかい体温が伝わってくる。
「……あ、本当だ。ハルトの心臓、すっごく早く動いてる」
耳元で囁くような凛の声。
からかうような瞳の奥に、少しだけ甘く熱い光が宿っているのを、俺は見逃さなかった。
第5話、いかがでしたでしょうか……!?
洗面所での不意打ちバスタオル姿からの、萌え袖&彼パーカー!!
「ハルトの匂いがして落ち着く」なんて上目遣いで言われたら、そりゃ心臓バクバクになりますよね……。
最後にハルトの胸に手を当ててからかってくる凛ちゃん、小悪魔すぎて最高でした。
お互いドキドキが収まらないまま夜を迎える二人ですが、この勢いのまま次回は大変なことに……!?
次回、第6話「布団の中の熱量」!
同じベッドの中で過ごす夜、二人の距離がさらに急接近します!
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