エピローグ
後日談。
私は体の傷もたいしたことがなく、メンバーにも負傷者が出なかったことから、薬屋をつつがなく再開した。
一連の騒ぎも王城で起こったために知る人物も少なく、いつも通りの日常が過ぎていく。
あの後橋の上で倒れていたフェイを治療して、事情を聞いてみたものの、彼は事の真相は知らないらしい、私を仲間として勧誘するためにここに来たのだが、成り行きで戦う羽目になったと証言した。
私は、全身を酷使したために数日間寝込むことになった。
やはり肉弾戦など魔女の領分ではないなあ。と再確認。
今回こそ不覚をとってしまったが、次は、魔女として魔法で戦いたいなあ。
とか寝込みながら考えていた。
王都メルヴィスを騒がせた事件は、結局闇の中へと消えていった。
(ファンファーレ)フェイが仲間に加わった――
勇者PTが、最後まで彼を引き取りに来なかったために、フェイはここに残ると言い出した。 ただ、今後スローライフの時に彼がいても、大した、活躍はできないなあと思った。
彼はレンリとは違い根っからの戦闘要員なのだった。
勇者PTを追って深追いして見せたリディアは帰ってきても逃がした。 としか言わなかった。
結局のところ今回の戦いから得られたものは少なくて、勇者PTの真意をうかがい知ることはできなかった。
一連の事件は過ぎ去っていき、新しい日常がはじまる。
はずなのだけど、しばらくは全身の疲労で休むことにしよう……
第一章――島流しされましたが、魔王として君臨します。(第一章、完)
さて、ここでいったん切りますね。
しばらくは続き書いてあるけど、長期休載になってしまうので、区切りいいところで切ろうかなあと?
次からⅡ章になりますが、いつになるやら。 付き合っていただけた方々、大変お世話になり、ありがとうございました。 また、よろしくお願いします。




