↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ毎日無料10連!~ハズレ職《ガチャ師》は、世界で唯一ガチャが終わらない~  作者: 春野ケイ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
36/59

第36話 封じられた広間

 数日の準備を終え、レオン、リリア、フェン、そしてガレスの三人と一匹は、地図の示す「中心地点」へと向かった。


 アルトを出て森に入ると、いつもの狩り場とは違う、どこか静まり返った空気が漂っていた。


 鳥の声も、虫の音もほとんど聞こえない。


「本当に、何もない森の奥だな。」


 ガレスが周囲を見回しながら呟く。


「腕輪の反応が強くなってきてます。」


 レオンは魔力探知の腕輪に意識を集中させながら、慎重に進んでいった。


 木々が徐々に密度を増し、日差しが遮られていく。


 フェンも普段より警戒した様子で、レオンのすぐそばを離れなかった。


 やがて、苔むした岩壁が行く手を塞いだ。


「行き止まり、か……?」


 リリアが目を凝らす。


 レオンは片眼鏡を構えた。


────────────────


【解析】


岩壁に偽装された入口


星の紋章に反応して開く


────────────────


「ここだ。」


 レオンは腕輪に魔力を込めながら、岩壁の中央にある紋章に手を触れた。


 紋章が淡く光り、岩壁がゆっくりと左右に割れていく。


「……ッ!」


 現れたのは、これまで見てきたどの遺構よりも広い、巨大な地下空間だった。


◇◆◇


 天井は見上げるほど高く、壁一面に星の紋様と、無数の古代文字が刻まれている。


 中央には、大きな石の台座と、その周りを取り囲むように並んだ、いくつもの石像。


 高さはどれも、旧採掘場で戦った石の番人より一回り大きい。


「……これ、全部動くやつだよな。」


 ガレスが低い声で言った。


「たぶん。」


 レオンは頷きながら、図鑑を開いた。


────────────────


図鑑更新


《古代遺構》


「星の中枢」が新規登録されました


達成率 大幅上昇


────────────────


「達成率、跳ね上がった……!」


 思わず声を上げるレオンに、リリアが呆れたような、それでいてどこか誇らしげな視線を向ける。


「こんな時まで、その調子なんだから。」


 その時、台座の中央に埋め込まれた紋章が、一斉に強い光を放った。


「来るぞ!」


 ガレスの声と同時に、石像たちがゆっくりと動き出す。


 一体、二体、三体――取り囲むように並んだ全ての石像が、命を吹き込まれたように起き上がった。


 その数は、ざっと数えても十体近い。


「数が多い……!」


「散開して各個撃破だ! レオン、後方から状況を見て指示を出せ!」


「了解!」


 ガレスとリリアが前へ出て、石像たちの注意を引く。


 ガレスの剣が石の腕を弾き、リリアの風魔法が動きを鈍らせていく。


 フェンも低い姿勢で駆け出し、一体の脚元へ食らいついた。


「わふっ!」


 その動きは、以前よりも遥かに機敏だった。


 レオンは片眼鏡を構え、状況を素早く見極めていく。


────────────────


【危険度】


★★★★★


古代の守護システム・集合体


弱点:中央台座の紋章


────────────────


「台座を狙えばまとめて止められるかもしれない!」


「言うのは簡単だが、あの数を抜けるのは骨が折れるぞ!」


 ガレスが石像の一撃を受け止めながら怒鳴る。


 その時、レオンの目の前に見慣れた表示が浮かび上がった。


────────────────


【《古代遺構》「星の中枢」発見】


+30Pt


【危険地帯・突破報酬】


+15Pt


【今回の獲得】


+45Pt


【運命ポイント】


57Pt → 102Pt


────────────────


「……100、超えた。」


 レオンは息を呑んだ。


 目の前に、新しい選択肢が浮かんでいる。


 ――SSR確定ガチャ。


 前回、フェンと出会った時のことが脳裏をよぎる。


 あの時とは状況が違う。


 悠長に選んでいる余裕はない。


 だが、迷っている時間もなかった。


「リリア! ガレス! 少しだけ耐えてください!」


「分かった、急げ!」


 何をするつもりかは説明できない。


 それでも二人は、迷わず前へ出てくれた。


 その信頼に応えるように、レオンは覚悟を決めて、画面に触れた。


────────────────


SSR確定ガチャ


READY


────────────────


 白い空間に、これまでで最も大きな黒い本が浮かぶ。


 夜空に十本の光の柱が立ち上り、そのすべてが虹色に染まっていく。


 まばゆい光が、地下空間全体を包み込んだ。


「な……っ、なんだこの光は!?」


 ガレスが思わず目を細める。


 石像たちの動きが、一瞬止まった。


 光の中心に、何かが姿を現し始める。


(第37話へ続く)


【あとがき】


第36話を読んでいただき、ありがとうございました!


ついに辿り着いた「中心地点」は、これまでとは比べ物にならない規模の古代遺構でした。


複数の石像が一斉に起動する絶体絶命の状況の中、運命ポイントが100を突破し、レオンは覚悟を決めてSSR確定ガチャを発動させます。


果たして何が出るのか。次回、いよいよ明らかになります!


次回、第37話もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。