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12話 ブロークン・ハーツ







       ・・・精神障害者の苦しみが


       ・・・0に等しいんだが








グレンハム城下町までの道中


トゥモロー「え?」


ファム「イエスタデイも

    トゥモローも

    どんな感じだ?」



イエスタデイ「・・・言われてみれば」


トゥモロー「・・・たしかに」




ファム「・・・どこに行った?









         慢性的な疲労感


         視覚過敏による

         光の苦しみ


         頭の重さ


         倦怠感


         身体の痛み



         薬の副作用



         それらによる

         精神的苦痛









ファム「・・・ぜんぶ










          ・・・どこに


          ・・・行った?











イエスタデイ「魂が

       紡ぐノートの

       自キャラに乗り移ったから」


ミアス「・・・この身体は











          ・・・健常者


          ・・・その物なの?












ファム「・・・身体が











           ・・・何も


           ・・・苦しく


           ・・・ねえんだが?











ファム「みんなもだろ!?」



イエスタデイ「・・・ウソみたいだ」


トゥモロー「・・・この

      ・・・クリアな脳内は

      ・・・なんなの?










          お前らも


          精神障害者だったのか?










ファム「(・・・しまった

     ・・・この人には)」


ミアス「(・・・出逢ったばかりで

     ・・・デリケートな話を

     ・・・漏らしてしまった)」





イエスタデイ「ヴァリアンさん?







           ”お前らも”とは?








ミアス「え?」


イエスタデイ「あなたもですか?」



ヴァリアン「そうだよ?










          身体の苦しみを


          ゲームの楽しさで


          ごまかしていたんだ



          俺も精神障害者だよ?











ヴァリアン「魂の自キャラの乗り移り

      ログアウトできない状況

      情報を共有したい










         お前ら紡ぐノートを


         何年 一日に何時間


         プレイしてる?










ミアス「・・・言いづらい」



ヴァリアン「生きて行くための

      情報共有だ

      俺は1日に

      13時間プレイして

      13年やっている」




ミアス「・・・ためらいがない」



ヴァリアン「こんな身体だと

      ゲームくらいしかできないからな」






         みんなが


         プレイ年数と


         1日のプレイ時間を述べた




         ぜんいん


         10年以上のプレイ


         1日13時間以上の


         コアゲーマーだ









イエスタデイ「・・・たしかに

       ・・・言いづらいな」



トゥモロー「何も知らない人から見れば

      働かないで遊んでると

      思われても仕方ないもんね~」



ヴァリアン「で?







        運営の難易度調整戦闘ミスの


        ハリス・ヴァーレを倒せたのが


        ”ノーヒット”とファムと


        俺だって言う事か










ファム「・・・あんたも

    ・・・あの鬼畜ボスを

    ・・・倒したのかよ?」




ヴァリアン「いいね~

      これなら生きていける


      本当は

      ”ノーヒット”と

      手合わせしたかった

      だけだったんだがなぁ







          状況が恐ろしく変わった


          ”ノーヒット”たち?







ヴァリアン「同盟関係を結ばないか?」





        そして僕たちは

        この状況の情報を集めるために


        このゲームの人が集まる憩いの場

    

        グレンハム城下町 森林公園に向かった




        勝手に僕は

        リーダーにされていた


        ”ノーヒット”が率いるパーティ


        そのネームバリュー

        それだけで

        他プレイヤーの

        印象が良い物になるらしい



        だったら

        ”フルヒット・ロスト”の

        異名を持つヴァリアン・クストでも

        いいだろ?と言ったら


        「めんどくさい」と

        言葉が返ってきた



        しかたがない

        僕がリーダーをするか










グレンハム城下町 森林公園 夜



ミアス「・・・すごい

    ・・・騒ぎだね」








         みんな

         考える事は一緒だった


         とにかく

         他プレイヤーとの

         情報交換 共有



         これから

         どうするか?など



         混乱と結束の中


         プレイヤー同士が

         話合っていた











ファム「イエスタデイ?

    この状態 どう思う?









           精神障害の解放を?










イエスタデイ「おそろしく好ましい

       これが続くなら

       永遠に紡ぐノートで

       生きて行きたい」






          みんな同意だった


          たしかに


          この世界に閉じ込められたのは


          絶望しかないのだけれど



          精神障害からの解放は


          最高の喜びだ










ミアス「ねえ もし?












          リシェルの言う事を聞いて


          ”作者”を倒せば










ミアス「現実世界に

    戻れるんじゃないかな?」









         そのミアスの提案に


         怖いほど気乗りがしないメンバー




         だって そうだろ?


         もし現実世界に戻ったら









イエスタデイ「精神障害者に逆戻りか?」



ヴァリアン「なら

      この世界で生きていたいな」









          僕らの


          この複雑な想いは


          どうすればいい?




          本当なら


          現実世界に戻れる方法を


          探すべきはずなんだが










”俺は

ネカマを楽しんでた

だけなんだよおおお!


俺は一生

女として

生きて行かないと

いけねええのかあああ!?”









ミアス「・・・特殊な

    ・・・悩みの人も居るね」




ファム「あ~

    自キャラを女キャラにしておけば

    女の子にもなれたのか


    ミアス?

    女って

    どんな感じなんだ?」




ミアス「・・・どう

    ・・・説明しろと?」








ヴァリアン「とにかく

      情報が欲しいのだが」












           あげようか~?


           あり得ないほどの情報を?











ヴァリアン「どういうことだ?」


トゥモロー「私は

      紡ぐノートのゲーム実況

      生配信をしているの


      他の配信仲間とも

      交流がある









           それらと接触して


           情報を集めようか?












ヴァリアン「たしかに

      それは助かるな」



トゥモロー「そして~










          このパーティの


          名前が欲しいと思わない?










トゥモロー「こういうのって

      MMOの定番じゃな~い?」


ファム「どんな名前にするんだ?」



トゥモロー「それは~








         歌詞を書いて


         物語を書いて


         歌も創ってる~









トゥモロー「私の相棒に任せようか?」


イエスタデイ「・・・僕?」



ヴァリアン「”ノーヒット”だけじゃなく

      そんな才能もあったのか?」


イエスタデイ「趣味の範囲だけど?」


ヴァリアン「決めてくれ?」



イエスタデイ「じゃあ









          ”ブロークン・ハーツ”


          これにしようか?












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