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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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もうね、あたし、やる気なくなったんだ。~これからは自分のためだけに生きていきます~

 もうね、あたし、やる気なくなったんだ。


 これまでずっと頑張ってきたよ。少しでもあなたに褒めてもらいたくて、認めてほしくて。だから、あなたの隣に立つに相応しい人になれるようにって、出来る限りの努力をしてきたんだ。


 でも、そんなことは全部無駄だったんだって、気づいてしまったからさ。


 自分の人生を削ってあなたのために頑張ったこと。

 結局何の意味もなかったな。

 今はただそれが悔しいし残念で仕方がないよ。


 だからね、もう、誰からも批判されない優等生みたいに振る舞うよう努力するのはやめる。


 だって結局全部無駄だったでしょ? たくさん勉強して、言動にも気をつけて、私的なことから公的なところまで慎重に取り組んで、失敗しないように最大限注意を払って……それでも、婚約破棄になってしまったんだもん。それって結局、そんな風にして頑張ってきた時間、全部無駄だったてことだよね? うっかりミスしてないかなってハラハラした時間も、良き人であるために緊張感に包まれながら過ごした時間も、すべて。全部、全部、意味なかったってことだよね? ううん、尋ねるまでもない、そうなんだよ。自分で言うとおかしいかもしれないけど……あんなに努力してきたのにさ、それが何の意味もなかったんだって気づいたら、もう努力なんてしたくない。当たり前のことだよ、普通のこと。誰だってそう思うでしょ。


 だからもう理想的な女性になんてなってあげない。


 誰からも愛される?

 皆に称賛される?

 そんなことどうでもいいんだって!


 ずっとずっと自分を押し殺して生きてきたんだもん、これからはあたしだけのために生きるんだ。


 当然のことだよ。

 誰もあたしを縛ることなんてできない。



◆終わり◆

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