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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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あのね、わたし、あなたを愛していたの。~もう手遅れでも、どうか言わせて~

 ……あのね、わたし、あなたを愛していたの。


 本当よ? あなたのことを悪く言う人もいるけれど、わたしにとってはあなたが唯一、特別な存在なの。だから怖くはないの。誰に何を言われようとも、わたしはわたしの道を行く。あなただって知っているでしょう? わたしがそういう人だ、ってこと。誰かがああ言っていたから、とか、誰かにあれこれ言われたから、とか、そんなことで自分の想いを間違いだったことにはしたくないの。分かるでしょう? あなただって知っているはず、わたしがそういう人間だってこと。


 でも、こんなことになるのなら、もっと伝えておくべきだったわね……。


 大切だよ、って。

 愛している、って。


 繰り返し言えば良かったな、って、正直なところ今そう思っているの。


 世の中には自分の想いをはっきり口にできない人もいるわよね。だからこそ、言える人が言わなければ。誰が何と言ったってわたしの心はそうなんだ、って、主張しなければ。


 もっと早く気づくべきだったんだわ、わたし……そしてはっきりと口にするべきだったのよ、自分の心を、もっと真っ直ぐに、もっとありのままに。


 ……でももう手遅れね。


 悲しいことだけれど。

 過ぎたことは変えられはしない。


 でも、どうか、今ここで言わせて。


 わたしはあなたを愛していた――それは絶対的な事実よ。



◆終わり◆

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