あのね、わたし、あなたを愛していたの。~もう手遅れでも、どうか言わせて~
……あのね、わたし、あなたを愛していたの。
本当よ? あなたのことを悪く言う人もいるけれど、わたしにとってはあなたが唯一、特別な存在なの。だから怖くはないの。誰に何を言われようとも、わたしはわたしの道を行く。あなただって知っているでしょう? わたしがそういう人だ、ってこと。誰かがああ言っていたから、とか、誰かにあれこれ言われたから、とか、そんなことで自分の想いを間違いだったことにはしたくないの。分かるでしょう? あなただって知っているはず、わたしがそういう人間だってこと。
でも、こんなことになるのなら、もっと伝えておくべきだったわね……。
大切だよ、って。
愛している、って。
繰り返し言えば良かったな、って、正直なところ今そう思っているの。
世の中には自分の想いをはっきり口にできない人もいるわよね。だからこそ、言える人が言わなければ。誰が何と言ったってわたしの心はそうなんだ、って、主張しなければ。
もっと早く気づくべきだったんだわ、わたし……そしてはっきりと口にするべきだったのよ、自分の心を、もっと真っ直ぐに、もっとありのままに。
……でももう手遅れね。
悲しいことだけれど。
過ぎたことは変えられはしない。
でも、どうか、今ここで言わせて。
わたしはあなたを愛していた――それは絶対的な事実よ。
◆終わり◆




