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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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季節の移ろいと共に人生も移りゆくものなのですね。~希望の光のある方へ歩んでゆきたいものです~

 夏の暑さが通り過ぎ、徐々に秋の風が吹き始める――そんな時期の、ある平凡な昼下がり。


「急に訪ねて悪かったな」

「いえ……」


 婚約者オルベッサが突然私の自宅へやって来た。

 前もっての連絡は一切ない状態での訪問であった。


「実は、重要な話があるんだ」

「何でしょうか……?」

「君との婚約を破棄することとなった」


 彼はさらりと言い放つ。


「この関係、ここまでにしよう」


 そうして私たちの婚約者同士という関係は不思議なくらいあっさりと終わりを迎えたのだった。



 ◆



 婚約破棄からどのくらい経っただろう。体感だけを頼りにするといまいちよく分からないのだけれど。ただ、秋風が吹き始めたことに心地よさを感じていた季節から屋外の空気の冷たさに震える季節へと、いつの間にか季節は移り変わった。


 先日、雪が積もったのだが、その雪が急に崩れたためにオルベッサはこの世を去った。


 彼の最期は実に呆気ないもので。

 誰にも見守られないまま人生の終わりを迎えたようだった。


 ちなみに私はというと、ちょうど今、新たな一つの縁が動き始めている。


 オルベッサとの関係が急に終わったことは残念だった。が、その後相手を探す中で良さそうな感じの人に巡り会えたのだ。そうしてその人との関係を進め始めている。


 どんな未来が待っているかなんてまだ分からないけれど。

 それでもただひたすらに前へ進もうと思う。

 きっとその先にこそ希望の光があるはずだから。



◆終わり◆

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