↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

473/529

乱れ咲く花の

詩のような作品です。

乱れ咲く花の美しさに心奪われていた

あなたを遠くから見つめていると

なぜだか分からないけれど心が震える

艷やかな髪も

柔らかな肌も

貫くような瞳までも

すべてのものがこの胸を打ち抜き

掴んで離さない

どこへも行かせない

だからだろうか

叶わない恋だと知りながらも追い続けてしまう

幻でも見せられているかのように

魔法をかけられでもしたかのように

わけもなく求め続け

どこまでも追い続ける

無駄なことだと知りながらも

それでも

すべてを諦めることなどできるはずもなく

ただ時だけが流れてゆく

硝子細工のようなその指先に見惚れながら

何もできないまま

ただ時だけが流れていった

このまま追い求め続けていても

きっとあなたを手に入れることなんてできないのだろう

どれだけ想っていても

どれだけ愛していても

所詮個人の感情でしかないのだから

視線が絡み合うことはなく

想いが重なることもない

前にも後ろにも行けないまま

叶わない夢に突き刺されて沈みゆくだけ

はじまりの感情

純粋に魅了されていた心さえ

雲に覆われて見えなくなってしまうほどに

溢れ出す想いは

鎖となりこの身を縛り付ける

自由になることはもうできはしない

翼も奪われるほどに

手にしていたものたちは崩壊していってしまう

呆気なく塵と化すだけ

恐ろしいほどの魅力に囚われてしまったら

決して戻ることはできない


乱れ咲く花の美しさに心奪われていた

あなたを遠くから見つめていると

なぜだか分からないけれど心が震える


触れることなどできはしないのだと

頭では理解しているはずなのに

隣に立って微笑み合っている姿を

綺麗な幻として見つめてしまう


だからどこへも行けない……


乱れ咲く花の美しさは

永遠の檻となる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。