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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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婚約破棄された翌日、信じられないことが起こりました。~な、なんやこれー!!? となってしまいますね~

「君との婚約は破棄とする!」


 とある晩餐会にて。

 婚約者である彼オディーンは宣言した。


「君のような人と結婚なんて、世界が滅んで君以外に女性が一人もいなくなったくらいでないと無理だね! ハハハ!」


 しかもそんな失礼な言葉まで投げつけてきて。


「なんにせよ、君とは終わりってこった。理解できたかな? じゃ! そういうことだからさ! さよぅならぁ!」


 正当な理由なく、一方的に、関係を叩き壊したのだった。



 ◆



 婚約破棄宣言の翌日、空から得体の知れない物体が降ってきて、世界は破壊され尽くした。


 その時たまたま地下室にいた私だけが生き残り。

 地上から人類が消滅。

 もちろんオディーンも亡くなった。


『君のような人と結婚なんて、世界が滅んで君以外に女性が一人もいなくなったくらいでないと無理』


 誰もいなくなった世界で、あの時彼が発した言葉を思い出す。


「本当に……私しかいない世界になってしまったわね。……しかも、貴方もいない」


 呟いて、見上げた空は澄んでいた。


「こんなことになるなんて、ね……」


 人が消えた。人が作ったものが壊れた。結局のところ、それだけだった。人でなく星が生んだものは、こんな状況でも残っている。さすがに完全な形ではないけれど。ただ、残ったものはあるのだから、いずれは蘇るだろう。


 ……さて、これから、どうやって生きようか。


 家もなくなった。

 帰る場所もない。

 言葉を交わすことのできる人も見当たらない。


 でも、なぜだろう……今は少し、胸の内にすっとした感覚がある。


 人類の滅亡は間違いなく悲劇なのだが、私の心は絶望に染まることはなく、むしろ最も澄んだ色をして確かにこの胸の内に存在し続けている。


 まだ何も分からない。

 生き抜く方法も思いつかない。


 それでも……こうして生き延びたのだから、きっと、何かしら意味があるはずだ。



◆終わり◆

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