このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに良かったのだろう。
このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに良かったのだろう。
もう疲れたの。
だから終わりにしたいの。
わたし、これまでずっと、できる限りのことはしてきたわ。辛い時も、悲しい時も、あなたに寄り添う道を選び続けてきた。そしてこれからも。どんなことがあってもあなたと共に歩む、そう心を決めて、歩き続けてきた。
でも、それでも、結局はこうなってしまったのね。
努力にも、積み重ねにも、意味なんてなかった。頑張れば頑張った分報われる、なんていうのは、所詮幻想であり単なる理想論でしかなかった……悲しいことだけれど、それが現実だったの。
ねぇ、このまま、すべてを終わらせてしまいましょう?
そうすればもう苦しまなくて済む。
そうよ無駄に傷つき続けなくていいの。
こんな心のまま歩き続けて、何が残るというのかしら。
何の意味もない。
何の価値もない。
それなのにただ苦しみだけを背負うことになる。
そんな無意味なことを続けて、一体、この人生に何の意味が生まれるというの。
嵐の中を歩み、雨に打たれ、風に煽られ。その果てに希望なんてあるのかしら。もしあるのだとしても、それは、本当にこんな思いをしてまで巡り会うべきものなのかしら。痛み、苦しみ、涙を流して。そんなよく分からないもののために、そこまでする価値があるのか。いいえ、そうは思えないの。どうしても。
このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに幸せなのだろう。
もう嫌なの。
だから捨ててしまいたいの。
そうよ、わたしはもう……。
希望という幻想なんて要らないわ。
理想論的な正解になど価値はない。
だから終わりにしてしまいましょう、今ここですべてを……。
希望など、未来など、価値あるふりをしているだけのくだらないもの。
もう疲れたわ。
だから、ここまでね。
◆終わり◆




