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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに良かったのだろう。

 このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに良かったのだろう。


 もう疲れたの。

 だから終わりにしたいの。


 わたし、これまでずっと、できる限りのことはしてきたわ。辛い時も、悲しい時も、あなたに寄り添う道を選び続けてきた。そしてこれからも。どんなことがあってもあなたと共に歩む、そう心を決めて、歩き続けてきた。

 でも、それでも、結局はこうなってしまったのね。

 努力にも、積み重ねにも、意味なんてなかった。頑張れば頑張った分報われる、なんていうのは、所詮幻想であり単なる理想論でしかなかった……悲しいことだけれど、それが現実だったの。


 ねぇ、このまま、すべてを終わらせてしまいましょう?


 そうすればもう苦しまなくて済む。

 そうよ無駄に傷つき続けなくていいの。


 こんな心のまま歩き続けて、何が残るというのかしら。


 何の意味もない。

 何の価値もない。

 それなのにただ苦しみだけを背負うことになる。


 そんな無意味なことを続けて、一体、この人生に何の意味が生まれるというの。


 嵐の中を歩み、雨に打たれ、風に煽られ。その果てに希望なんてあるのかしら。もしあるのだとしても、それは、本当にこんな思いをしてまで巡り会うべきものなのかしら。痛み、苦しみ、涙を流して。そんなよく分からないもののために、そこまでする価値があるのか。いいえ、そうは思えないの。どうしても。


 このまますべてを終わりにしてしまえたなら、どんなに幸せなのだろう。


 もう嫌なの。

 だから捨ててしまいたいの。


 そうよ、わたしはもう……。


 希望という幻想なんて要らないわ。

 理想論的な正解になど価値はない。


 だから終わりにしてしまいましょう、今ここですべてを……。


 希望など、未来など、価値あるふりをしているだけのくだらないもの。


 もう疲れたわ。

 だから、ここまでね。



◆終わり◆

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