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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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あなたのことが好きだったんです。ずっと。そして、これからもきっと……。

 小さい頃から、あなたのことが好きだったんです。


 覚えていますか? あれはまだ、わたしが五歳くらいだった時。近所の子たちに囲まれて虐められてしまっていたわたしを、あなたが助けてくれたこと。それほど深い仲だったわけでもないのに、割って入ってきてくれて、虐めてきていた子たちを追い払ってくれたこと。きっと覚えていませんよね? そうだろうな、と、思います。でも、わたし、あの時からずっとあなたのことが好きだったんです。


 助けてもらった瞬間に恋は始まって。

 結局、それほど大きな進展はないままで、時だけが流れていったわけですが……それでもずっと好きだったんですよ、あなたのことが。


 大人しくて、強い調子で言葉を投げつけられると何も言い返せなかったわたしは、ずっといじめられっ子でした。他の子たちも、大人だって、見ないふり。わたしが絡まれていても手を差し出してくれる人なんていませんでした。


 でも、あなたは違った。


 あなただけは、虐められていたわたしを救い、味方でいてくれた。

 それが本当に嬉しかったんです。

 一人でも味方してくれる存在がいてくれると思えることがこんなにも心強いのか、と思ったこと、気づいたこと、今でも昨日のことのように思い出せます。


 この想いはきっと叶わないでしょう。

 でもいいんです。

 この胸に在るものはわたしだけの大切なものですから、これからも、そっと愛しい思い出としてそこに残しておくのです。



◆終わり◆

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