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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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ある夏の日、海辺でまったり釣りをしていたのですが、その場面を婚約者に目撃されてしまい……?

 ある夏の日、海辺でまったり釣りをしていたのだけれど、そこを婚約者である彼エッディに目撃されてしまって。


「釣りなんてするような女とは結婚できん! よって、婚約は破棄とする! ……ああ、なんて恐ろしい。そんなくだらん趣味のやつと結婚しようとしてしまっていたとは……早めに気づけて良かった」


 そんなことを言われてしまい。


「まぁ、君のような並程度の女にこれまで付き合ってやったのだから、感謝してくれよな」


 嫌みを幾つか吐かれたうえ、関係を終わらされてしまった。


 その後彼は周囲に私の悪口を言いふらしていたようだ。ほとんどすべての人がまともに聞いてはいなかったようだが。彼は私をくだらない女だと言い、趣味のこともやたらと悪く解釈してあれこれ言っていたそうだ。噂でそんなことを聞いた。


 だが、そんな心ないことをしていたエッディは、呆気なくこの世を去ることとなる。


 婚約破棄を告げてきたあの日から二週間ほどが経ったある夕暮れ時、酔っ払いながら湖の周囲を散歩していたそうなのだが、急にバランスを崩して湖に転落してしまったそうで――そのまま落命したらしい。


 誰にも助けてもらえず、独り寂しく終わりへと向かう。


 その瞬間の心情はどんなものだっただろうか。



 ◆



 あれから数年、私は今、釣りのプロとして活躍している。


 軽い気持ちで出場した釣り大会で思わぬ好成績を収め話題になってからというもの、イベントなどにも頻繁に呼ばれるようになり、この国の釣りの世界でそこそこ有名な存在となった。


 元々は深く考えず取り組んでいた釣りだが、それがこんなにも役に立ってくれるなんて、嬉しい予想外である。



◆終わり◆

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