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信じてきたものが崩れ去ってゆく。〜婚約破棄を告げられて〜
婚約破棄を告げられた。
築いてきたもの。
大切にしてきたもの。
そのすべてが呆気なく壊れ終わりを迎えてしまった。
信じてきたものが崩れ去ってゆく。
隣り合って、手を取り合い、どこまでも真っ直ぐに進んでいく……そんな未来を信じていたのに、信じてきたのに、そんな思いは無意味だったのだと突きつけられてしまった。
関係を築くこと。
大切にすること。
そこに意味なんてないのだと、価値などありはしないと、そう告げられてしまったかのようで、今はただ悲しい。
これまでの歩み。積み重ね。そのすべてが無意味なものであったのだと気づかされた時の切なさや苦しさ、そして痛み。それらはこの胸の内でじんわりと黒いものを塗り広げていく。ここへ来るまでの一歩一歩さえ否定するかのような現実に、心臓が重くなるような感じを覚えるほど。
……ああ、でも、どうしようもないのだ。
すべては壊れた。
すべては終わった。
だから、さよなら。
◆終わり◆




