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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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婚約破棄しても構いませんが……私の未来予知によれば、あなたたち、幸せにはなれませんよ?

「貴様との婚約は、本日をもって破棄とする!!」


 隣に女性を置いた婚約者アダースがある日突然告げてきた。


「そして、この女性、マリアンヌと結婚するのだ」


 だが未来が見える私には分かる。

 アダースにも。

 マリアンヌにも。

 この先幸せに生きていく道は存在しない、と。


 生まれた時から持っていたこの未来予知能力は確かなものだ。


「ではな、捨てられた女はせいぜい惨めに泣いていろ」


 彼らは本気で信じているのだろう。

 一緒になれば幸せになれるのだと。


 ならば、幸せではない未来については教えてあげない方が良いのだろう……きっと。



 ◆



 その後、アダースとマリアンヌは、共に、私の予知の通りとなった。


 アダースはマリアンヌが作ってくれた山菜料理を食べ死亡してしまう。

 マリアンヌはその気はなかったとはいえアダースを殺めてしまったことにショックを受け落ち込みながら道を歩いていたところ事故に遭い命を落とす。


 ……それが彼らの悲しい最期であった。



 ◆



 国内最大規模の花屋を営む会社の社長である青年と結婚した私は、現在、穏やかに花に囲まれる生活を楽しんでいる。


 過去は過去でしかない。

 だからもう振り返りはしない。


 私は、どこまでも真っ直ぐに、前だけを……未来だけを、見据えて歩む。



◆終わり◆

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