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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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元々友人だった婚約者から突然婚約破棄を告げられてしまいました。~その後成功できたので良かったです!~

 婚約者ラウィーンとの関係は悪くはなかった。

 元々友人だったから。

 好きとか何とかそういう感情はそれほどなくても、それ以上の強いものがあるから、共に生きてゆけると信じていた。


「お前って、魔法が使えるんだってな」

「ええ、そうね」

「魔女だったんだな」

「いえ、べつに、そういうわけじゃ……」

「けどそういうことだろ!?」


 でもそれは間違いだった。


「魔女と結婚とか無理だから」

「魔法が使えるイコール魔女ではないわ。あなただってそれは知っているでしょう。学園時代だって、魔法が使える生徒はいたじゃない。でも魔女だって差別はされていなかった」

「知るか! 魔女と結婚とか絶対嫌なんだよ!」


 私たちの間に存在している絆は、私が思っていたよりずっと脆いものだったのだ。


「お前との婚約は破棄だ!」


 彼ははっきりと言ってのける。


「お前みたいな魔女、汚らわしいんだ!」


 こうして私たちの関係は終わりを迎えてしまった。


 いつまでも仲良しでいられると思っていたのに……。

 まさかこんなことになるなんて……。


 非常に残念、その一言に尽きる。



 ◆



 あの後、得意な魔法を使った芸で一世を風靡した私は、国中の誰もが知る大スターとなった。


 その時になってラウィーンは絡んできた。変にニコニコしながら近づいてきて、やり直したいといったようなことを言ってきたけれど、断った。今さら何を、といった感じだったから。


 そして、やがて、高貴な人に見初められ結婚。


 ラウィーンと婚約していた頃からは信じられないくらいの飛躍を遂げた私の人生、そこにはもはや煌めきしか存在していない。


 それとは対照的に、ラウィーンは、転落人生を歩んだ。

 というのも、私の偽りの悪評を広めようとしたために逮捕され、牢屋送りとなったのだ。

 余計なことさえしなければ普通に生きていけただろうに。

 成功した私の足を引っ張ろうとしたがために、彼は社会の最底辺へと落ちた。



◆終わり◆

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