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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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341/350

愛していたこと

詩のような作品です。

あなたのこと

愛していたこと

きっとあなたはもう

忘れてしまったのでしょう


いつだって自分の道を

どこまでも真っ直ぐに

歩んでいたあなたには

わたしの心は分からない


それでもいいの

伝わらなくても

届かなくても

そう思って歩いてきたけれど

もうすべておしまいね

終わりの鐘を鳴らして

幕を下ろす時が来たみたい


硝子の靴など

もう要らないわ

着飾るものはなくても

ここからは歩んでゆけるから


まやかしの物語の

ハッピーエンドを飾る言葉など

どのみち溶けて消えるものよ

だから要らないの


何かを求めることは

愚かを手に入れること


あなたのこと

愛していたこと

きっとあなたはもう

忘れてしまったのでしょう


そもそもはじめから

気づいていなかったのかもしれない

そんな風に思うと

少しばかり寂しくも感じるけれど


でも

それはそれで良かったのかもしれないと

いつの日か

そう思える時が来るでしょう


どんなものにも終わりがあるから


その先にいるわたしは

きっと笑っている

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