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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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331/350

急に婚約破棄してきた婚約者とその浮気相手の女性は、まさかの……?~すべてはもう解決しました~

 その日は突然やって来た。


「悪いが君との婚約は破棄とする」


 婚約者である彼エンヴェリオスは、見知らぬ女性を隣に置いて、私の前に姿を現したのだ。


 しかもただ現れただけではなくて。

 さらりとした雰囲気で重大なことを告げてきている。


「隣にいる彼女、この人と結婚することにしたからだ。僕は、君のようなパッとしない女性より、こちらの女性のような美しく魅力的な女性を選ぶ」

「本気で言っているのですか」

「もちろん! 生涯を共にするのならより良い相手を選ぶ……当たり前だろう?」


 エンヴェリオスは隣にいる女性をわざとらしく視線を合わせる。そして、何やら思うところがありそうな感じでふふと笑い合い、それから二人揃ってこちらへ視線を向けてきた。エンヴェリオスは私を見下しているような目をしているが、隣の女性も勝ち誇ったような目つきをしていて性格が悪そうだ。


「ではな、さらばだ」


 やがてエンヴェリオスはそれだけ発すると女性を抱き寄せながら去っていった――が、直後、彼らは暴走していた馬車にぶつかられ命を落とした。


 婚約者を切り捨て見下すような目をしていたエンヴェリオスも。

 他人の関係を壊しておいて勝ち誇ったような目をしていた女性も。


 呆気なくこの世を去ることとなったのだった。


 良くないことをすれば天罰が下る。

 それはある意味絶対的なことだった。


 もちろんすべてがそうではないけれど。


 ただ、今回の場合は、本来そうであってほしい形が適応される形となったようである。


 ちなみに私はというと、その後鉱物をこよなく愛する男性と結婚し幸せになれたのだった。



◆終わり◆

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