表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

321/351

魅力の欠片もない、ですか……そんなことを言ってくるなんて、失礼な人ですね。

「君のような魅力の欠片もない女性と生涯を共にするなど不可能だ。よって、婚約は破棄とする」


 婚約者アベンダンはある日突然そんなことを言い放ってきた。


「俺はもっと魅力的な女性と結婚する。よって、君とはここで終わりとする」

「また、急ですね……」

「うるさい!! まぁいい。もうここでおしまいなのだから」

「そうですか……」


 こうして私たち二人の関係は呆気なく終わりを迎えたのだった。


 これまで築いてきたものなんて何の意味もなかった。共に過ごした時間、未来を信じてきた日々、それらすべてが塵と同じくらい軽いものとして散ってしまった。



 ◆



 突然婚約破棄された日から一年、アベンダンはこの世を去った。


 その日、彼は街で通行人の女性に惚れた。

 そして追いかけたのだが。

 あまりにも執拗に追いかけてしまったために通報されてしまい、牢屋送りとなったそうだ。


 で、その後、牢屋内にて他の人と喧嘩になり、負傷して命を落としたらしい。



 ◆



 幾つ季節が流れただろう。

 もう分からない。

 数えてもいない。

 ただ、確かなことは、流れていった季節は一つや二つではないということ。


 そして今、私は、穏やかな日常の中にある。


「おはよう。コーヒー淹れたよ。良かったら一緒に飲まない? 二人分用意してるから」

「ありがとう」

「ミルク入れる?」

「あなたは?」

「入れるよ」

「じゃあ私も」

「はーい」


 柔らかな性格の夫との日々、そこには平穏しかない。

 だからこそ、この居場所を護りながら生きていきたいと思っている。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ