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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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307/350

思わぬ理由で婚約破棄されました!? ショックではありましたが……その後、幸せになれました。

「ねぇ、カイン。これ、桃! 親戚の人に貰ったの。一緒に食べない?」


 ある昼下がり、婚約者であるカインのもとへ行き提案してみたのだけれど。


「いや、いいわ」


 冷たく返されてしまい。


「てか、貰い物自慢してくるとかないわ。無理だわ。……てことで、婚約は破棄な」


 しかもそこまで言われてしまった。


「え……ちょ、ちょっと待って。本気? 私、桃を食べようって言っただけじゃない。それなのに婚約破棄って……どういうことなの?」

「知るかよ。婚約破棄は婚約破棄、それだけ」

「いきなりすぎるわ」

「は? そんなのこっちの自由だろ」

「しかも理由もよく分からないし……」

「貰い物自慢してくるやつ無理、って、言っただろ! それが理由なんだよ! そのくらい分かれよ!」


 こうして、私は、笑ってしまいそうなくらい意味不明な理由で婚約破棄されてしまったのだった……。



 ◆



 あれから数年。

 私は結婚した。

 果物農家に土地を貸す仕事をしている青年のもとへ嫁いだため、今は、定期的に様々な種類の果物を貰えている。

 農家の人が大事に育てた果物はとても美味しい。瑞々しく、香りも良く、といったものが多い。なので、私も夫も果物が大好きだ。


 ちなみにカインはというと。私との婚約を勝手に破棄したことを両親に叱られたそうで、そこから酷く揉めてしまい、しかしそれでも反省するどころか暴れたために、通報されたそうだ。カインはそのまま、拘束され、牢屋送りに。親からは勘当を言い渡されたらしい。



◆終わり◆

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