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終わらせるなら、冷たいままで。〜残酷な貴方でいてほしかった〜
「ありがとう。……さよなら」
婚約破棄を宣言した貴方の最後の言葉。
それはとても優しくて。
同時にとても残酷で。
すべての希望の欠片を叩き壊すかのように、貴方は悲しげな目をして言葉を結んだ。
冷たいなら冷たいで良かった。馬鹿にして、見下して、嗤って。できる限りのやり方で傷つけてくれれば良かったのに。そうすれば、少しだって躊躇うことなく、貴方を悪人であると思えただろうに。酷い人だった、そう言ってすべてを終わりにできたのに。
けれども貴方は、今にも泣き出しそうな目で……。
あれは一体何だったの?
貴方は何を訴えたかったの?
今もまだ分からないまま。
答えなんて貰えなくて、大切なところは謎のままで、ただ時だけが過ぎていった。
◆終わり◆




