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婚約破棄なんて、もうどうでもいいの。だって私……。
婚約破棄なんて、もうどうでもいいの。
だって私、愛する人に出会えたから。
もう何も要らないわ。
これまでのものなんて。
私は目の前にいる彼だけを信じている。なぜなら彼の存在だけは確かなものだから。どんな甘い言葉をかけられたとしても、それが本物でなければ何の意味も持たないわ。ならば、今すぐそこにあるものだけを信じる、そういうことも選択肢でしょう。今ここにあるもの、目の前に存在しているもの、それだけがすべて。曖昧なものは信じない。確かなものだけを信じて歩む。
過去は捨てていくつもり。
あのね、私、過ぎ去ったものはどうでもいいの。
どのみち戻れはしないのだから、その道に縋りついたとしても何も生まれはしない。
今はただ、目の前にいる人、彼だけを愛しているの。
過去は捨てて。
失われたものも捨てて。
離れるものは追わずに。
……そうやって生きていく。
◆終わり◆




