二人の絆は確かなものだと信じてきたのですが……こんなことになるなんて、悲しいです。
幼い頃に知り合って。
毎日のように遊んで。
何の穢れもない真っ直ぐな瞳で見つめ合い、話したいことは何でも隠さず話して、楽しいことや気になることには躊躇わず挑戦してみて。
そうやって生きてきた私たちは、半年ほど前に婚約したのだけれど……終わりは突然やって来た。
貴方は平然と言ったわね。
この関係は終わりにしよう、と。
……本当は気づいていたの。
貴方に好きな人ができたこと。
貴方が見つめていたいのは私ではないこと。
でも、気づかないふりをして、今日まで歩いてきた。
たとえ貴方が別の女性を見つめていても。私たちには私たちの絆があるから。大丈夫、この関係は壊れない。そんな風に信じてきた。きっと上手くいく、なんだかんだ関係は続いていくはず。何があっても迷わず、貴方だけを真っ直ぐ見つめて、信じ続けてきた。
けれど、それでも、終わりは訪れてしまった。
長い年月をかけて積み上げてきたものは無意味だったの……?
今はそんな風に思ってしまって少し悲しい。
けれども、貴方が終わりを望むのならば、私が何を言ったとしてもきっと無意味なのでしょう。
もうすべて終わったのね。
楽しかったあの日々は……どう足掻こうとも取り戻せない。
◆終わり◆




