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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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晩餐会にて婚約破棄宣言されました……。~彼はあっさりこの世を去りました~

「貴様のような奉仕の精神を欠いた女は要らん! よって、婚約は破棄とする!」


 婚約者である彼アバンテーウはとある晩餐会にて宣言した。


「え、あの……」

「黙れ! 貴様に言い返す権利などない。貴様のような愚かな女は滅ぶべし! 何も言うな、何も話すな、黙って従え。それ以外は許さない! それ以外は認めない!」


 いきなりのことで戸惑っていたのは私だけではなかった。その場に居合わせた晩餐会参加者の人たちも困惑したような面持ちでいた。ある女性二人組は「何あれ……」「こんなところで言う……?」と小さな声で言葉を交わしていたし、ある紳士は「なんと愚かな……酷いものだ」と呟いていた。


「ではな、さらばだ」


 アバンテーウは男性にしては長い金髪を片手でわざとらしくさらりと流してかっこをつけると扉の方へと歩き出す。


 ……そして、会場を出てすぐの茂みから飛び出てきた魔物に襲われ落命した。


 男性にしては伸ばした金髪が自慢で、常に女性という存在を見下していた、自信過剰な彼は、誰もが予想しなかったくらいあっさりとこの世を去ったのだった。



 ◆



 あの晩餐会の帰り、私は、一人の青年と出会った。

 がっしりとした体格でいかにも腕力がありそうな彼は、その外見とは対照的に可愛らしい性格の持ち主で。そういうこともあって私たちはあっという間に打ち解けた。


 ずっと昔から仲良しだったかのよう。

 友人のような関係を築けた。

 そこからやがて共に行く未来について考えるようになっていく。


 そして、話し合いを重ねたその果てで、正式に婚約。


 で、結婚式を挙げ、夫婦となった。


 彼と出会えて良かった。

 純粋にそう思っている。



◆終わり◆

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