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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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空の色が淡い青をしているある日、婚約破棄を告げられました……。~未来で幸せになるのはどちらでしょうか~

 空の色が淡い青をしているある日のこと、婚約者である彼ラヴォンに急に呼び出された。


 呼び出されたのは町の中央に位置する公園。

 そこは私たちが初めてデートした場所。

 あの頃、私たちは間違いなく仲良しだったし、共に同じ未来を見つめていた。


「君との婚約だが、破棄とすることとした」


 ラヴォンは第一声そんな言葉を発した。


「え……」

「君と共に生きていく気はなくなったんだ」


 ミルクティー色の髪、丸みを帯びた目、男性にしては長い睫毛、そういった点が特徴的なラヴォンは冷たい言葉を平然と告げてくる。


「実はもっと好きな人ができてさ。一ヶ月前からお試しで付き合ってたんだけど、上手くいきそうだから、君とはおしまいにすることにしたんだ」

「もう既に付き合っていたのですか……? それって、浮気じゃ――」

「いいや違う!! 単なるお試しだからね。特別なことではないしおかしなことでもない、普通のことだよ。人間関係というのは難しいものだから! 魅力的だと感じていたとしてもさ! お試し期間は必要なものだよね! ね!!」


 大きな声で私の言葉を掻き消して。


「そういうことだから。今までお疲れさま。じゃ、さよなら!」


 無理矢理関係を終わらせたのだった。



 ◆



 自分勝手な理由で婚約破棄したラヴォンだったが、その後幸せにはなれなかったようだ。


 私を切り捨てた後、彼はすぐに好きな女性のもとへ行き、婚約してほしいと想いを伝えたそう。しかし女性に「はあ?」と返され、さらに「あんたなんて遊びよ、本気じゃないわ」と加えられてしまったそうで。しかもそこからさらに「そもそもさ、婚約者がいる身で他の女にも手を出してる男とか絶対無理だから」と痛いところを突かれ、結局彼はまともに相手してもらえなかったらしい。

 生涯を共にするつもりで彼女のもとへ行ったラヴォンだったが、ばっさり切り捨てられてしまったのだった。


 そして彼は絶望し自ら命を絶ったそう。


 愛していた女性に言われた刃のような言葉たちを受け入れてそれでもなお生きてゆく、そんな強さは彼にはなかったようだ。


 ちなみに私はというと、彼とは対照的に、幸せを掴むことができている。


 突然婚約破棄された時にはショックを受けた。

 それは事実だ。

 傷ついたし、悩んだし、落ち込みもした。


 けれどもそれらを越えて良き人と巡り会い結婚。


 愛しい人と共に生きてゆく、そんな理想的な現実を手に入れることができた。



◆終わり◆

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