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悲しみの雨は降りやまない。~いつかこの雨はやむのでしょうか~
悲しみの雨は降りやまない。
どこへ行けば良いのだろう。
どこを目指せば良いのだろう。
私は何のために生きていけばいいのだろう……。
――今朝婚約者から婚約破棄を告げられた。
今はただ涙が止まらない。
終わったことは終わったことだ、あれこれ悩んで泣いたって意味なんてない、すべて理解しているつもりでいるのに。それでも一度溢れ出した涙がすぐに引っ込むことはなくて。
流れ出すものは落ち着くことを知らない。
どんな思考をしていても、どんな思いでいても、一旦こぼれ落ち始めたものは枯れ果てるまで止まりはしないのだ。
どんな雨もいつかはやむ――誰かがそう言っていたことを思い出す。
それでも信じられなくて。
それでも受け入れられなくて。
今はただ感情のままに息をするだけ。
いつの日か、この雨は、本当にやむのだろうか。
その答えは今はまだ目にすることはできない、けれど、それでも……もう少しだけ待ってみよう、そう思っている私もいるようで。
悲しみの中に在っても、ただひたすらに雨上がりを待つ。
◆終わり◆




