表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

206/232

「雨がやんだら想い告げに行くよ」婚約者からそんな風に言われていたのですが……?~奇跡が幸せを与えてくれました~

 先日、婚約者である彼ラヴィンズから「雨がやんだら想い告げに行くよ」と言われ、今日ようやく長い雨がやんだのだが――そんな状況で彼から告げられたのは想定外の言葉であった。


「君との婚約は破棄とすることにしたよ」


 雨がやんですぐ私のもとへやって来たラヴィンズは、さらりと言ってきた。


「僕は僕の人生を選ぶ。だから君とはここまでだよ。今までありがとう、じゃあ……さよなら」


 彼は婚約破棄という重大なことを勝手に決めていた。そしてそれを押し付けてきた。私も当事者だというのに、その私には少しも相談なし。彼は身勝手にすべてを決めた。彼だけの思考で、彼だけの決意で、婚約を破棄するという大きな決定を行ったのである。


 ……かくして、私たちは終わりを迎えたのだった。


 だがその直後奇跡が起きた。

 父の事業が成功したのだ。

 それによって私たち一家の行く道は大きく変化した。


 ラヴィンズとの関係が終わったことは残念ではあったけれど、その後こんな良い奇跡が起こると、自然と彼にまで感謝したいような気持ちになれて――また、同時に、手に入れられた幸せを大切にしていこうと強く思えるようになった。


 すべてが糧となる。

 その言葉の意味がようやく理解できた。



 ◆



 あれから数年、私は今、父の仕事を手伝いつつ穏やかに暮らしている。


 仕事に打ち込む日々は充実している。

 だから私はこれからもこの道を進んでゆきたいと思っている。


 行くべき道はもう決めた。


 ……ちなみにラヴィンズはというと、昨年の夏ごろ山を散歩していて毒虫に刺されてしまい命を落としてしまったそうだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ