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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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202/225

自分の人生を切り拓けるのは自分だけですね。捨ててくださってありがとうございました。

「君のことは愛せない、だから……関係は終わりにする。さよなら。君との婚約は、本日をもって破棄とする」


 婚約者ラヴーウにそう告げられたのは、ある夜開催されていたパーティーの場だった。


「俺は幸せになる道を選ぶよ。君は君で幸せになればいい、あとは自分で頑張ってくれ」


 まさかの展開に衝撃を受けた私は、ショックのあまり何も考えられなくなり、気づけば衝動的に駆け出していて……だがそのおかげで命を落とさずに済んだ。


 それは私が会場を出た後に起きた。

 山から降りてきた魔物の群れがパーティー会場になだれ込んだのだ。

 それによって会場は地獄へと変貌。

 暴れる魔物を制止できる者はおらず、会場内はあっという間に紅に染まった。


 後に発表された死者リストの中にはラヴーウの名も記載されていた。


 もしあの時走り去っていなかったら。

 もし泣きながらでもあのまま会場内にいたら。

 そうしたら、私も、皆と同じように魔物に襲われて命を落としてしまっていたかもしれない。


 そう考えると、あの婚約破棄にも意味はあったのだと少しは思える気がする。


『君は君で幸せになればいい、あとは自分で頑張ってくれ』


 ラヴーウの言葉を思い出して。


「ええ、私は……自分で人生を切り拓くわ」


 そっと呟いた。



 ◆



 あの事件から三年が経った。

 私は今日結婚式を挙げる。

 この日のための準備は徹底的に行ってきた、なのでもう迷いや不安はない。


「私、幸せになるわ」


 この胸にある覚悟は確かなもの。


 だからこそ、真っ直ぐ突き進む。



◆終わり◆

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