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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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192/212

人を踏みつけて幸せになれるなんて思わないことですね。天罰は必ず下る、そういうものなのですよ。

 婚約しておきながら浮気をし、その原因が私であると主張して、己を罪を認めずむしろ逆の考え方で一方的に婚約破棄を宣言してきた彼は――その後間もなくこの世を去った。


 彼は私を切り捨て己の選択を無理矢理貫こうとした。

 けれども思い通りにはならず。

 好き放題振る舞っていて幸せになれるほどこの世は甘いものではなかった。


 彼は騙されて詐欺に加担してしまっていて、そんな中でややこしい話に巻き込まれてしまったらしく、その結果落命することとなってしまったそうだが……まぁ、べつに、どうでもいいことだ。


 身勝手を絵に描いたような彼がどうなったとしても、私にはもう関係ない。


 すべては済んだこと。

 彼の行いを許すつもりはないけれど、かといってそれに縛られ続けるつもりもない。

 もう終わったことなのだからそこに過剰に目を向ける必要はないのだ。

 終わったことは終わったこと、そう捉えて思い出の一つとして放置しておけばそれでいい。


 ……そうよ、私はもう自由なの。


 だから私は歩んでゆく。

 もう決して迷わない。


 希望への道を信じて。



◆終わり◆

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