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輪廻の雫 メビウスの環  作者: 石崎 大岩


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-0- エンガット

かつてダリミスは紛争が多く、利益の為に相手の利益を奪い取る事態が多発していた。

そのような時期に紛争をする人達を雇用することによって紛争の規模を操作しつつ継続的に雇うことで労働力として使おうとした者達が現れた。

当初は誰もが自分たちが有利になると信じ込み、競って彼らに雇われていった。


「まずは兵力を高める」と言われ雇われた者総出で農地を耕した。元々豊かであった土地の為に予定より多くの収穫があった。

隣の村々もまた「収穫を手伝う事で彼らの技術を盗もう」言われ

睨み合いつつ収穫を手伝い、種を手に入れ農地の基本を知った。


今度は「水を引いて彼らから使用料を取ろうと」言われ治水を行おうとしたがその村では農地を維持しながら行うのは難しかった。

そこに「治水を手伝って使用料を踏み倒そう」と言われ踏み倒そうとした全ての村によって大きな川が出来上がった。


その頃には皆が顔を見知っていて相手から奪い奪われることなど考えられなくなっていたという。


後になって「うまく騙された」と気づいた村々の者が詰め寄ったが、その一団は困り顔を浮かべるばかりだったという。


その者たちは、エンガットと名乗っていた。

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