↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エメラルダの卵  作者: 佐藤 綾
42/74

クリステル=アディール 37

私は、暗闇へ落ちた時にみた夢の話をした。


「その夢は、小さいときにクリスが体験したことなのか?」


「ええ、現実に起こったことを、夢の中でまた体験したような状態だったわ。」


少し考え込んだ先輩は、

この魔法に心当たりがあるようだ。


「精神系の魔法は、かけられている人物が鍵となっている。鍵はおそらく、クリスだ。わざわざ過去の幻影を見せたのは、クリスの魔力を暴走させようとしたのかもしれない。」


魔力を暴走させる…

たしかに夢なのに魔力の渦を感じた気がした。


「クリスの魔力を使って、この空間を作りだしたのかもしれない。体にほとんど魔力が残っていないだろう?」


私は頷いて、ほとんど魔力がないことを伝えると

先輩はひとつ質問をした。


「クリスは、殿下のことをどう思っている?」


「え、急になんですか…」


「いいから、答えろ。」


先輩にじっと見つめられて、私はたじろいだ。


「私はウェル様と婚約しないために、ここまできたんです。」 


お姉さまが婚約破棄したのに

私がウェル様と婚約なんてできるわけない。

前世を思い出した私は、なおさらその思いが強くなった…


だけど…


「ちがう。好きか、嫌いかだ。」


「…」


私は困惑した。

口を開いても、言葉が出てこないのだ。

嫌い…そう言えば解決する問題なのに…


先輩は、ため息をついてその先を促す。

「じゃあ、頷くだけでもいい。ウェールズ=エメラルダが嫌いで婚約したくないんだな?」


私は、先輩のいうがままに頷いた。


そのとたんに、私の体からごそっと力が抜ける感触がした。


なにこれ…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。