クリステル=アディール 21
やっとクリステルが
待ち望んだ日がやってきた。
ようやく未開拓地へ行く日となったのだ。
クリステルは、自分が用意した荷物をもって
学園の研究所分室へ移動した。
「クリステル様、その格好は…」
着いた早々、ダスト様にびっくりされた。
クリステルの格好は、ドレスではなく、
ガウチョパンツのように、
歩きやすい格好をしている。
鞄には、植物を採集するようの軍手、袋、
水筒、少しの食べ物を入れてきた。
自分でも思ったが、やりすぎたかしら…
「いいじゃない、備えあれば困ることはないわ。」
メレイカ様の言葉に、少しほっとした。
「あれ、ゲストの方は…?」
当たりを見回しても、3人しかいない。
「ゲストも同じ石をもたせたので、現地集合にしたのよ」
「そうなんですね。もう、そろそろですよね?朝、ライアー先輩から手紙頂いて…って!」
話そうとしたとき、
突然耳に付けたピアスが光り出した。
これが、転送魔法…!?
暖かい銀色の光に体が包まれていく。
「たぶんライアー君の近くに転送されるけど、ひとりで勝手に動かないように注意してね。」
「は、はい。」
返事したとたんに、目の前が真っ白になった。
☆★☆
目を開けると、そこは緑が生い茂る
森の中だった。
えぇー!私ひとりだけ??
みんなどこなの…?
ライアー先輩の近くに転送されるって
言ってたのに…
左右見回したが、誰かがいる気配がない。
クリステルは途方にくれたが、辺りにある大きめの木を背に座り
ひとまず落ち着くことにした。




