クリステル=アディール 20
一仕事終えた私は、自室で手紙をみていた。
ライアー先輩から手紙が届いたのだ。
どれどれ、私は封筒をあけると
一枚の花びらが封筒の中からでてきて、
宙に浮かんだ。
これは、魔法?
花びらが、ぱんっと弾けると
私の頭上からたくさんの花びらが降ってきた。
手紙を慌てて読むと
『 クリステル=アディール様へ
どうだ?びっくりしたか?
よい香りの手紙をもらったお礼に、
花びらの魔法をかけといた。
それから、男性宛に自己紹介なんて
書かない方がいいぞ。
俺は、女性に免疫があるから大丈夫だけど
他の奴だったら勘違いするからな。
それよりも、エリザベートの森についてだ。
エリザベートには、危険な動物や他国の介入もあるが、
1番気をつけなきゃいけないものがいる。
それは、妖精だ。
他国にはなくて、エメラルダにはあるものというと、
妖精や魔法といった類いだ。
妖精は、人間と違って自分の望みのまま好き勝手に
生きているやつだ。
すぐ、人を騙そうとするから気をつけろ。
妖精については、言葉にだしてはいけない規則になっている。
手紙でしか注意できないから、覚えておけ。
では、またな。
クリステル=アディールに恋しない男。
ライアー=レイモンドより
』
妖精…おとぎ話かと思っていたけど
本当にいるんだ…。
でも、言葉にだしてはいけないって
どこからか見張られてたりするのかな…
クリステルは、どこかぞくっとした気配を感じた。
それよりも、ライアー先輩の女性に免疫あるとか…
不要な情報なんですけど…
クリステル=アディールに恋しないって
こっちこそ、恋しないわよ。
でも…この、花びらの魔法は気に入ったわ。
クリステルは、花びらを手に乗せて
ぼんやりと月を眺めた。




