表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/112

四日目-1





午前三時。

僕らは先輩の家に戻っていた。

お互い一言も会話をしないまま、ただ時間だけが過ぎている。

電気は消していない。ただお互い両側の壁に背を付けたまま座っている。

何を話せばいいのかそんな言葉が思い浮かばない。

話す気力も正直湧かない。

ただ、山下さんが居なくなってしまったという現実。

僕らはその事実に打ちひしがれていた。


午前七時。

気付かないうちに眠っていたのだろう、朝陽が眩しくて目が覚めた。

ふと顔を正面へと向けると、同じように先輩も眠っていた。

僕は顔を洗いに洗面所へと向かう。

そこで何度も顔を水で流し、気合を入れる。

このままじゃ駄目だ。

僕らがこのまま沈んでいても何も変わらない。

悲しい事を忘れるなんて出来ない。けれど現実と向き合うって決めたんだ。

僕は先輩を起こす。

目の下にクマを作り疲れきった風貌だけど、今は躊躇ってなんていられない。


「先輩、悲しいのは僕だって同じです。けど…山下さんの意思を無駄にしないためにも、頑張りましょう。…このおかしな世界から抜け出すために」


「…ああ、分かってる」


か細い声ではあるが先輩はしっかりとその言葉を口にしてくれた。

先輩はよろよろと覚束ない足取りだったが、身支度をするために洗面所へと歩いて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ