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歌謡曲雑感  作者: 前田智
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図書館通いとレコードと

前書きが能書きと見えてくるあたりは、もう老眼だろうか。いや、クマは齢とらない。生物学の常識ぐらい超えてやるぜ。まあ、意気込みだけは。所詮はクマですよ。クマ以外の何物でもない。一部ではタヌキとも呼ばれていますが。それは間違いだポン。

 私の地元は、レコード売ってる店が小中高とほぼ通して3軒ほどありましたが、一番多かったのは丁度バブルの華やかなりし頃、レンタルビデオ屋がやっとこさ出来始めて何となく活気もあった気がした1990年前後の事。それでも人口は減少傾向にあった超過疎化市町村でありました。何でだろう。新幹線の駅も高速のインターも在来線の駅も4つもあるのにこの体たらく。国道4号線も走っているのに、超地峡地帯だからだろうか。色々意見はあるのだけど、何よりも住んでいる人間の人間性に問題があるのでは、というのが識者に共通した認識である。人を見ればけなせ、儲かっている(と思われる)ヤツは敵だ、ズルい、足を引っ張れという伝統でもあるのか、新しい店が出来るとこぞってけなしにかかる、モノはそれなり以下、値段は仙台並、サービスとは何ぞや、よそで100円でうっていたら、うちは110円で売りましょう。10円は儲かるはず、という商売慣習でもあるんじゃないかと思えるほど、経済上の常識が通じない地帯である。以前生鮮野菜の販売していたことがあるんだけど、これこのぐらいでは高いんではないかと思って値をつけると、思いの外他所が高くて、それでもそのまま売っていると、どこかの人が大量に買って行って、別のところで色を付けて売ってたという事もありました。何と言うか、せこい。まあちょっと価格破壊的な値段だと言われたこともあったけど、自分が汗をかけばいいじゃないか、という考えでしたから、原価がわかっている以上、ある程度以上では売れませんわ。最近別のところで産直の売り場が出来ているんだけど、この値段じゃ売れないだろうという値付け。近年は野菜が品不足で値段上昇気味だったけど、何もこんな地方で、東京並みの値段付けること無いだろう、という事案が頻発していました。だから思ったほど売れない。ただ、売れないなら目方を増やすとか、品質に気を遣うとかあるでしょう。値下げだって視野に入れるべき。でも、それが出来ないのが我が地元。昔、近隣の町を参考にソラマメの共同出荷を行おうとしたことがあるのだけど、その時持ち込まれたソラマメのあまりの出来に、とうとうその出荷の話そのものがポシャッたという情けない事実があります。真っ黒になった質の悪いのを共同出荷に持ち込まれてもねえ。集まればいいというものでもない。このぐらいの利益が欲しいと考える前に、このぐらいの品質のものを売りたい、という通常の産地が目指していることを理解したくない地域だっていう事なんです。まあ、山に行けば普通に熊が出没るとこですけどね。川の近くにゃハクビシンも猪もいる。電柵は必須ですよ。よく引っかかったものクマ。・・・もとい。

 私はそんな地域の更に山間部で生息しているため、そんな場所でも駅近くに行く場合、町に行く、という言い方をすることになります。小学校中学校共にいわゆる町場のとっかかりにあります。我が家からはどちらも4キロは優に離れている。小学校は朝は各家庭で送り、帰りは歩き。中学校は自転車通学。3年に一人くらいは事故でいなくなってしまう土地です。ちなみに買い物したければその町場に行くくらいしかない。本を借りに行く図書館もその町場。ついでにそばにはガンプラやゲームカセット売ってた模型屋さんもあった。図書館で本を借りるという行為はそのまま町に行くという事になったのである。ついでに言うと自転車での行動範囲は学校によって規制されていた子供時代です。だからギリギリのところまで自転車で行って、その地の決まったお宅に自転車置いて、そこから歩いて目的地に行くという手間がかかることを何年もしていました。決まりごとは破ると、かつて骨折した過去があるので怖いこと怖い事。でも図書館通いは大好きで、少年ものの江戸川乱歩シリーズやルパンシリーズはがっつり読みました。何故かシャーロックホームズはほとんど読みませんでしたが。その時期を過ぎると、小松左京とか半村良の諸作品に手を出して、さらに次が栗本薫「魔界水滸伝」や「グインサーガ」、「翼あるもの」も読んだかな。「魔剣」2冊も読みましたが、栗本さんは少年愛ものもお好きでしたからねえ。読むジャンルも妙に広がろうというものです。半村良さんは「雨宿り」は読まずに、当時書き始めていた?「太陽の世界」読んでました。あれで念動力のようなものを知ったのかな?でも18巻で絶筆になってしまって、あれ、80巻予定じゃなかったっけ。まだまだ死んじゃう時期じゃないよとは失礼にも思ったものです。同じことは栗本薫さんにも言えてしまうのですが。グインサーガに関してはその後100巻超までは買ってましたから。月刊グインを何度経験したことか。でも。癌はそうそう超越できるものではない。それが教えられてしまいました。夢枕獏さんも中学校の頃「魔獣狩り」が大ヒットしまして、でも獏さんは、多作ではあっても体は一つ。陰陽師がヒットしすぎてどうしても力点をそこに置かざるを得ない。まあ、面白いんだけど。でもキマイラやら闇狩り師やら、続編待ってる人が多いです。「上弦の月を食べる獅子」、文句言いながらも読み切ったのが懐かしいです。で、そんな折、新聞で文学賞受賞のニュースを見て手にしたのが、川西蘭です。「春一番が吹くまで」とても爽やかそうな、小中学生にとっては見事な半エロ小説でした。次作の「空で逢うとき」もハム無線を題材とした半エロ小説で、失礼なものいいですが、子供には刺激が強い。今となってはソフトすぎるんですがね。ただいまの自分はただのエロ熊だ。自嘲自嘲。川西蘭と言えば、近藤真彦のアルバム『名場面』で作詞もしている。でもマッチは「ミッドナイトステーション」までシングルは買ったけれど、アルバムには興味がありませんで。でもやっぱり聞いておくんだったかな、と思うこともあります。で、この図書館から2キロほど離れたところにあったのが行きつけのレコード屋。こんだけ移動してたのに、一向に痩せなかったんだから、一体どんだけ喰ってたんだ、このクマは。

でもタヌキの語尾がポンであることはあり得ない。なぜなら、タヌキは日本語を話さない。じゃあ、英語を話すのか?どうやらほぼ日本の固有種のようですよ。ツキノワグマもそんな感じです。でも正確には知らんクマ。

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