マンガ雑誌と歌謡曲?
床屋は、今でこそ1300円のとこですが、昔は大抵週刊誌が置いてあったもんです。冬場に行くと、もうここで冬眠したい、と思う空間でありました。ながっちりはいけないよ。迷惑になるクマ。
さて、暇を持て余している割には動くのが嫌いな不活性な動物であったこの熊は、テレビで歌謡曲を聞く以外には、2カ月に一遍くらいに行くいきつけの床屋で置いてある週刊少年漫画雑誌を読むのも楽しみでありました。近所に漫画を売っている店も、普通の商店すらも1キロ四方には存在しないもろ田舎でありますから、そのぐらいしか楽しみが無かった、とも言います。雑誌は、ごく初期には週刊少年ジャンプ。小学校高学年くらいの話なので恐縮ですが、その時期の一番好きだったマンガは、小谷憲一さんの「テニスボーイ」思えばトンデモ設定のテニス学園スポーツ漫画でしたが、いわゆるそれまでのスポコンものとはちがう、ご本人のスタイリッシュと言える作画のおかげで、それまで知りもしなかったテニスが良いものだという幻想にかられ、中学校入学時に出来もしないのに当時我が中学校では強制加入だった運動部に、テニス部を選択したのでした。いわゆる運痴であったクマにそんな事まともにできるべくもない。しかもその年の同級生は地区大会で優勝できるほど上手い奴が多く、クマごときは球拾いしかすることが無く、自分の不明を嘆くばかりの日々。もっとも、強制加入が原則の旧態依然とした校風の我が母校では、どこに入っても結果は同じだったことでしょうが。よかった事と言えば、就職後某所で趣味で始めたバドミントンで思ったより動けた元となった事と、変にランニングが強制される部であったがために、走ることは得意、にはならないものの、それほどまでには嫌いにはならなかった事。毎日一周400メートルはある校庭を軽く10週は走らされれば、それなりに動けるものです。体重が減ったことは無かった常時冬眠前のクマですから、効果のほどは?ですけど、まあ漫画が動機という不純な熊にはお似合いの末路だったのかもしれません。その中学校の頃は、漫画でいけば親戚の家から頂いた古本の週刊少年チャンピオンを読んでいました。一番感銘を受けたのは、手塚治虫の「ブラックジャック」ではなく、当時大人気の「ドカベン」でもなく、小山田いくさんの「すくらっぷ・ぶっく」でした。これに人生変えられた、と言えるほどのめり込みましたね。一部で、同誌で漫画を描いてらしたとり♡みきさんに「グリーン青春」と揶揄(冗談交じりにですが)されてはいましたが、何が良かったって、友人の少ない私の友人代わりとでも言うか(何て貧しい青春だろう」)、時折登場キャラクターが鼻歌で披露するさだまさし他の歌が、非常に気に入っていました。キャラの一人、友田君が口ずさむ「ルビーの指輪」も良かったですね。さださんのアルバム『うつろい』からの「昔物語」を見てにやっとしたり。同好の士も同級生にいたりして、なかなか楽しむことが出来ました。弟君である、同じ漫画家のたがみよしひささんもご自分の作中で同様の鼻歌を披露したりしてましたがどちらかと言えばサブタイトルが凝っていて、中島みゆき作品をもじったものを目にしたときは、これいいんかい?とも思ったものでした。登場キャラにみるくとつけたぐらいですからね。くすっとも来ます。二十歳前後、就職してからは、職場の食堂に置いてあったやはり週刊少年ジャンプをよく読んでおりました。こちらはやや派生形で荒木飛呂彦さんの「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズと荻原一至さんの「バスタード」が楽しみでした。「ジョジョの奇妙な冒険」は今に至るに連載が続いている(掲載誌は変わりましたが)ロングセラーですが、連載当初はわかりませんでしたが、DIO(ディオン、でしょうね)とかツェペリさんとかリサリサとか、登場人物、後にはスタンド名とかに外国のアーティスト名(エコーズもいましたが。)や曲名を織り交ぜるという芸風⁇がとても素敵でした。知ってる人はにやっとできる。でも後のシリーズではD4C(AC/DCの楽曲が元だそうです)とかラップ系等趣味に走っておられて、若干困ることもあります。ちなみにカーズが地球に還る展開って、無かったのでしょうか。コミック見てないからその辺が不明です。そういえば、AC/DCはエシディシですよね。ワムウはWham!でしょうし。今更でしょうが。荻原一至さんは、読み切りの「ウィザード」読んで、こんな魔法使いもの、あっていいんかい、と衝撃を受けました。その後大河ドラマっぽくなったのが少々あれでしたが、コミック一巻目、予約してなかったので入手するのに苦労した記憶があります、こちらはハードロック、ヘビメタで統一された、王国名やらキャラ名やら。作中で、リッチによって、ディープパープル王国が壊滅したうんぬんが、非常に笑え(いいんかい?)ました、レインボーファンだったし。主人公の名前も独メタルバンドのボーカルが元ネタみたいですし。イングウェイ・マルムスティーンやらあちこちにHR系の名前を冠したキャラとか呪文とか、飛ばしまくってましたからね。コミックは、次がいつ出るかが賭けになるほど出る時期が不安定でしたから、途中で買わなくなったけど、記憶に残る漫画でありました。ちなみに、たがみよしひささんは青年誌で描いていらしたので、「我が名は狼」の掲載誌であった「ヤングチャンピオン」買うのは勇気がいったものです。今では立派な?エロ熊ですが。クマクマ。
マンガも古本屋通いしたことあるクマ。あんまりあちこち出没したんで、仙台のはほとんど網羅したのに、いつの間にかなくなった店が多いです。妖しげな店も、出来ては消え出来ては消え。本屋自体がかなり減りました。困ったものだ。冗談も出やしない。




