表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放されたけど、最弱スキル〈修繕〉で辺境スローライフ満喫します  作者: 妙原奇天


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/49

第45話 繋がる命 ― 守護官たちの覚悟

 王都の大地を揺らす激突の音。

 闇の巨兵が城壁を叩き、黒炎の雨が街を焼こうとする。

 それでも光の糸は切れなかった。

 僕とアレンの修繕が重なり、砕けたものを繋ぎ続けていたからだ。


「リオン殿!」

 ルシアが血に濡れた頬で叫ぶ。

「私の剣は、あなたの光を通すためにある! どうか前を!」


 彼女の剣筋は冴え、黒の兵を次々と斬り伏せる。

 その背中は、命を燃やす覚悟そのものだった。


「俺は盾だ!」

 ロイが大声を張り上げ、兵士たちの前に立ちはだかる。

 黒炎の波を受け止め、盾ごと体を焼かれながらも一歩も退かない。

「後ろは絶対に通さん! だから安心して突き進め!」


 仲間を守るために命を削るその姿に、胸が熱くなる。


 セリーヌも魔力を限界まで高め、震える声で詠唱を続けていた。

「この身が砕けても構わない……光よ、未来を照らせ!」

 放たれた光の柱が黒炎を打ち砕き、兵士たちに勇気を与える。


「リオン……あなたの修繕に、私の魔法を重ねるわ。だから必ず――勝って!」


 そしてアレン。

 かつて影に囚われていた彼は、今は確かな決意を宿していた。

「僕は……同じ過ちを繰り返さない。命を奪う修繕じゃなく、命を繋ぐ修繕で――君と並んで戦う!」


 その言葉に、僕は力強く頷いた。


「……ありがとう、みんな」

 声が震えた。

「僕一人じゃ届かない。でも、みんなが繋いでくれるから……修繕は力になる!」


 胸の奥から熱がこみ上げ、光の糸がさらに広がっていく。

 城壁を包み、街を繋ぎ、人々の命を繋ぎ直していく。


「終焉じゃない。これが……未来を繋ぐ修繕だ!」


 女魔導師が紅い瞳を細め、冷笑した。

「くだらぬ。だが愚かに足掻くその姿……叩き潰す価値はある」


 漆黒の翼が広がり、王都全体を覆った。

 圧倒的な闇が迫る中、僕たちは肩を並べ、同じ方向を見据える。


 ――命を繋ぐために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ