大航海時代初日終了
今回の現実パートは次回サクッと終わると思われます。
96話
今、アレウスのモンスター2匹に変異が起きている。
2匹の内、先に変異が完了したのはウッディだった。
具体的な変化としては、大きめの猿から筋骨粒々の
チンパンジーの姿になったといったところだ。
「ギシャ~~~~!!」
少し臆病だった性格が、ファンキーな性格に
変わったようだ。一方スパロウは、まだまだ変異が
続いている。
「スパロウは…………おおおおっ…………!!」
8本の足の内、前2本が持ち上がり、同時に頭の
位置も高くなっていく。そして、糸を作る器官は
やや小さくなり、それに反するように人形になった
上半身にはくびれが生まれ、瑠璃色の長髪が生え揃い、
元々少し大きめだった2つの目は人の目玉そのもの
へと変化した。
「スパロウ…………お前…………お前……………………」
「??」
変異したてのスパロウは、動揺しているアレウスの
様子を不思議そうに見ている。
「女の子だったんかぁぁぁああい!!」
スパロウがアラクネ系の姿へ変異したことで、
性別が雌だったことが分かり、アレウスはここ
1番の衝撃を受けた。
「いや…………まぁ…………そのな、初めて会った時から
活発そうな見た目と、見た目通りの機敏さだったから、
てっきり男だと思って接しちまってたぜ。そっかぁ、
女の子だったんだな~…………」
人間のパーツが発生したことで、体高が1m20cm
程になり、将来物凄い美人になりそうな中学生といった
顔立ちのアラクネになったのだ。
「今まで色々と無配慮だったよな? その…………
3人と比べて贔屓は出来ねぇが、これからは
俺なりに配慮を出来るように考えてみるぜ」
そう言った所、予想外の返答が帰ってきた。
「今マデ通り、接してクレて、イイヨ」
「………………喋ったああああ!? スパロウ、お前
言葉まで取得したのか!!」
ややカタコトながら、人の言葉を話したのだ。
アレウスはこれにも驚いた。
「モトモト、人間の言葉は、理解シテイタヨ。
変異したことで、話セルように、ナッタノ!」
「そうか、なんか嬉しいな。ウッディも最終形態に
変異したら話せるようになるんかなぁ」
「ギィギー?」
どうだろー? といった感じの返事が帰ってきた。
「デモ」
「ん?」
「1つダケ、許してナイコト、あるノ」
「っと…………やっぱあるよなぁ……………………」
アレウスは国語が苦手であるため、他者の感情を
読む力が弱いと自分で自分を評している。今回も
漠然と何かやらかしたんだろうなぁ~~といった
認識でしかないのだ。
「ワタシの…………ナマエ!!」
「名前…………がどうかしたか?」
「ツケカタ、覚えテル??」
「っと…………確か……………………」
~回想~
「ッシャアッ!! 今日からお前はスパイダー太郎………
略してスパロウだ。よろしくな!」
~回想終了~
「スパイダー…………太郎。あ、太郎って男の名前だな。
……………………この名付けは不服だよなぁ」
「そう、ソレ! もっとオンナノコらしい名前、
ツケテ!」
「う~ん、そうだなぁ~~」
アレウスは考えた。
「ニャーゴ?」
「ギギッギー…………」
ウィントとウッディも共に首を傾げている。
「よし、決めた。スパロウだ!」
一字一句違わない名前に
「…………変わって、ナイヨ??」
スパロウは当然、困った表情で首をかしげた。
「確かに音は変わらねぇが、意味は大きく違う。
雀のような愛らしい可愛さがあると言うことで、
"スパロウ"という名前をつけたんだ」
「!、そういうコトなら、大歓迎!」
どうやら納得したようだ。
「ってことでよろsi…うおおっ!?」
「これからも、ヨロシク!」
少し増した瞬発力で抱きつかれ、アレウスは
動揺した。
「この感触…………そうだ!」
「ン?」
「スパロウ、ちょっと俺の上着着ておけ」
アレウスは相変わらず肌の上から羽織っていた
船長風の上着を外すと、スパロウに着せた。
「よくよく考えたら女の子が上裸はマズイ。
取り敢えずミューに服持ってきてもらおう!」
いくらモンスターとはいえ、その上半身が
裸なのはまずいと今更気づいたようだ。ミューに
ルインで服を貸してほしいと頼むことにしたようだ。
…………まぁ、案の定、始めにイケナイ事をしようと
していたと誤解された挙げ句、合流した時にアレウスが
上裸だったことを騒がれ、服の採寸時には微妙に
サイズが合わないことを愚痴られ、丁度服のサイズが
合ったマリリンにはロリ体型だとバカにしていると
誤解された。
「ええ…………決してそんなことは無いッスよ…………」
「そうねぇ~、アレ君がそこまで否定できるので
あれば、信じるしかないわねぇ」
「分かっていただけて良かったッス」
取り敢えず何とかなったようだ。
「珍しくアレウスが災難に合ってたのか」
「レイルさん、大量じゃねーッスか!」
レイルが物凄い宝の山を引きずりながら
アレウスに声をかけた。
「ああいう時はいっそのこと、「ハッキリ言うと、
チンチクリンだぜっ!」って言ってやれば良いん
だよ!」
「そうですかね?」
そしていつもの喧嘩が始まった。レイルが
戦闘向けじゃないローグだったこともあり、
今回はマリリンか圧倒していた。
「う、動けねぇ…………」
氷塊に押し潰されたレイルが目で助けを訴えている。
「アレ君、後3分はそのままでね!」
「だ、大丈夫ですか??」
「SAFは科学技術者倫理に乗っ取ってるから
死なないわよ。例え現実で100万回死んでもね!」
というわけで、本当に3分間レイルは氷塊に
押し潰されていた。マリリンがいつもの数倍
怒っていたので誰も助けれなかったのだ。
…………まぁ、確かにSAFで何かあっても現実で
死ぬことはないという理由もあるわけだし、
問題ないといえばなかったのだ。
「今回は大量だったが、まだ半分ほど残っている。
明日は来た者から順次財宝探索を行ってくれ。
場所が被らぬよう、どこを探るかはルインで
報告も忘れずにな」
「「「ラジャー!」」」
こうして本日は解散となった。
そして隆二に戻って就寝し、翌日…………
「行ってきます!」
相変わらず無駄に速い自転車を走らせ
「おはよー、いつも通り乗せてってよー」
「まぁ、良いか」
もうヤクザが来る確率は低いが、美優を
自転車に乗せて
「もし、イケナイ事をするための服に困ったら
いつでも私に言ってくれていいからね」
「いや、現実では困らねぇって…………」
スパロウの一件でからかわれつつも、学校へと
到着した。
「テスト返ってくるかなぁ?」
「楽しみだけど怖ぇーよな」
普通に歩いていると、目の前に数人が
立ち塞がった。
「あん?」
隆二もそれに気づいて足を止めた。
「金子隆二ってお前かい?」
「隣に居るのは被害にあった的場美優で
間違いねぇなぁ??」
金髪、銀髪、銅髪のギャル達に詰め寄られた。
「そうだが、ヤクザと面倒事はゴメンだぜ?
事によっちゃあ拳の語り合いも辞さねぇぜ」
「そいつぁ、アタイもゴメンだが、言葉での
話がある。着いてきな」
金髪に言われ、5人で場所を移すことになった。
ブクマ420人ありがとうございます!
まだまだ精力的に連載していきます!
さて、挿絵を一気に仕上げようかな。
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