次なる厄介者(?)
先輩のヤンキー美女3人に連れられた隆二と
美優だが…………??
97話
「それで…………話ってなんですか?」
「私たち、あまりここには居たくないので手短に
お願いします」
今、隆二と美優は、つい3日前に学内単位で
完全解決したヤクザ事件の現場となった倉庫裏に
呼び出されている。当然、事件で最も恐怖を
感じた美優は、露骨に嫌な顔になった。
「フッフッフ、まぁ、驚くといい」
『パン!』
『パン!』
「ヒャッ!?」
「???」
突如銀髪ギャルと銅髪ギャルがクラッカーを
引き鳴らした。
「サンキューベリーマッチ!! お2人さん、
生意気な2年の地味グループを学外追放して
くれてありがとよ!」
「いやー、あいつら生意気だけじゃなくアタシ等を
ヤクザに売ろうとしやがるから困ってたんだよなー!」
「パパ活と身売りを同じにすんなってな!
これで1つ心配事が失せたぜ~」
心底嬉しそうに絶世美女グループが
退学になったことを喜んでいる。
「えっと、もしかしますと俺達が2年の
女ヤンキーグループを振り払ったことを
感謝しているって事ですか??」
「そう言ってんだよ。他人の感謝は素直に
受け取りなって!」
「ついでに糞校長ごとヤクザの落ちこぼれ
10人位もぶっ飛ばしたそうじゃねーか」
「あんのクソジジー、ワタシ等が格安で
サービスしてやろうって言ったら、更に
ケチろうとしやがったんだ! あん時は
マジムカついたー!」
(的場さん、話の流れ分かるか?)
(分かんない…………というか何で私達への感謝から
個人のパパ活の話に摺り変わってるの?)
(そこがマジで意味不明なんだよなぁ…………)
隆二達はギャル達の独特な会話を上手く
聞けていないようだ。
「そこでだ。お礼にアタイ等のスペシャル
サービスを無料で提供してやるぜ」
「あ、でも的場美優はレズじゃなきゃサービスに
ならなくね?」
「そこはアタシ達の技術を仕込ませれば
お礼になるだろ。丁度ペアを組ませる相手も
居ることだし」
「あの~、さっきから何をお話ししているん
ですか…………??」
隆二は既に嫌な予感をビンビンに感じている。
「何って金子ぉ、お前は最大の功労者だから
普段は4万取るところ、特別にアタイ達の
スペシャルフルコースをタダで味会わせて
やるんだよ」
お礼すると言いながら、その表情は正に
獲物を見定めた肉食獣だった。
「そうそう、(~あまりにも性的すぎる発言
なので厳重に規制音がかかりました~)なんかを
体験させてやるってことだ」
2人の顔が一気に赤くなった。
「的場にはアタシ達の技を提供してやる。
(規制音(銃撃))、(規制音(銃撃))、
(規制音(犬の鳴き声))何でも聞けよな!」
その淫らすぎる提案を聞いた結果…………
「「結構です!!」」
顔をゆでダコのようにしながら拒否した。
隆二にいたっては気温が急上昇する季節で
あることも重なり、半袖シャツ全体が透けて
見えるほど汗をかいている。
「おおっ、スゲー良い筋肉! デケェだけ
じゃなくて素晴らしく引き締まってやがる!」
「やっぱ世界最高峰はその辺の体自慢の
高校生とは違ぇな!」
「あっはっは~、先輩方よくお分かりですね~!」
隆二は、ついつい金髪と銀髪の称賛に
喜んでしまった。
「金子君っ! 感心してる場合じゃないよっ!!」
美優はともすれば、このまま隆二がギャル達に
落とされると危惧して焦った。
「遠慮は要らない! ワタシ達と楽しもうか!」
そう言って3人がかりで(主に隆二に)襲い
かかってきた。しかし流石は隆二、ゲームで
培った豊富な戦闘経験を元に、最適な逃走手段を
取った。
「チョイと失礼だぜ!」
「キャッ!?」
そう言うと美優を姫様だっこで抱え、
ギャル達へ急接近した。
「「「!!!??」」」
虚をついた隆二の行動に、3人揃って
面食らう。
「サイナラッ!」
そして隆二は高さ45度に跳躍し、倉庫の壁を
一歩でかけ上がって上に立つと、ゴキブリ顔負けの
瞬間加速力で最高速度付近に達し、倉庫を若干
ずらす程の走り幅跳びを行って、2階のバルコニーの
手すりへと着地した。
「うし、靴脱いで教室入ろうか」
「た、助かった…………のかな? ありがとう…………
???」
あまりにも規格外の身体能力を体験したからか、
美優は軽く放心状態になっていた。
恥ずかしさから2人とも寝た振りをしていると、
拓人が登校してきた。
「おはよう。って2人ともどうしたんだ?」
机にリュックを置きながら不思議そうに聞いた。
「道先くーん、カクカクシカジカで、
恥ずかしいの~~!」
「あー…………なるほど、悪いけど俺には
どうにも出来ない領域の話題だわ」
下手すれば隆二より馴染みの浅い内容で
あるため、拓人自身が言うように、戦力に
なれなさそうだった。
「全く、20L持ってきた水をもう4L
飲んじまった。帰るまで持つかな…………」
「ったくお前ら、あれ程3年ギャルには
気を付けろって言ったのに…………」
隆二が水の心配をしていると、例の事件で
無数の銃弾を浴びたとは思えない武三の姿が
あった。
「宇海、完全回復だね!」
「ん~な浅い傷、とっくに全回だぜ!」
武三は既に部活動再開の初日から豪速球を
投げれるほど回復していた。勿論テストも全て
受けていた。
「にしても隆二も的場も気を緩めすぎだ!
あいつらに骨抜きにされたら最悪死んじまうぞ!
特に隆二、お前、以前から狙われてんだから
もっと気を付けろ!」
以前愚痴られたのが余程堪えたのか、武三は
念をおしまくった。
「わ、分かったから…………にしても野球大会は
今週か。リフティングが来週土曜で柔道が
再来週日曜………………」
「弓道は来週日曜だよ。折角だし皆見に来てよ」
「そうだな」
「勿論だ」
「しゃーねーなー」
そして授業でテストを返されていった。
生物のテスト返却で、隆二と美優、拓人が
共に100点だったため、思わず3人で
抱き合ったのだが、周りが茶化したのと
2人が今朝の事を思い出した為、2人の
発熱で拓人を熱中症にしてしまった。
~帰り道~
「的場さん、気にすることはねぇぜ」
「そう言われたって鎮めれないよぉ…………」
「確かにな…………明日チャラ男にこういう時の
解決法を聞いてみるわ」
「うん…………お楽しみ中の邪魔をしないように
聞こう…………ね………………」
"お楽しみ"で色々と雑念が生まれてしまい、
2人とも更に発熱してしまった。
「じ、じゃーな…………」
「バイバイ…………」
美優を家の前に下ろし、帰路を走り始めた。
その際に周辺の気配を粗方探ったが、現在の
ところ、ギャルらしき気配はなかった。
「隠密行動でストーキングされてねーと良いけど
な…………はぁ、こういう時って彼女持ちのチャラ男は
強いだろうなぁ。ギャル先輩達からは退学になった
ヤンキー共みたいな性悪さは感じねーけど、困った
もんだぜ」
隆二はほんの少し彼女を欲しくなりつつ、
ヤンキー系女子をレビューしながら自宅へと
到着した。その頃には彼女が欲しかった事を
忘れ去り、さっさと多めのプロテインと筋トレを
済ましてからSAFにログインしてしまったのだった。
~美優の自室~
「フゥ、フゥ、若干意識飛ばせる程追い込めた
…………かな?」
どうやら教科書をつめたリュックを重りにして、
限界まで加速させる腕立て伏せで胸を追い込んで
いたようだ。胸筋のパンプアップによって、バスト
アップしている。
「プロテインミルクココア味…………侮れない
美味しさね。…………けど、何で私って、狙われ
体質なのかなぁ……………………」
退学になったヤンキー達を初めとし、ヤクザ、
そして今回はギャルに悪気の無い押し付けをされた。
「その度に金子君には迷惑かけちゃうし…………
だったら尚更付き合いたいよー! 想いに答えて
よーー!!」
寝転がりながらジタバタした。この課題を
クリアするには、隆二が抱く自身への好意の
種類と度合いを知ることから始めなければ
いけないが、まだその事には気づけていない
様子だ。
「ん~~~どうすれば~~~~………………あっ!
この手を使えばあるいは…………よーし、明日
試そっと!」
何かを思い付き、楽しげな様子でSAFに
ログインした。
いつも読んでくださりありがとうございます。
挿し絵は今日の何処かで投下します。
他のキャラも描きまくるぞ~!




