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防弾ジョッキ・別名チヨコレイト、その名は腹直筋!(アレウスのルーチューブ撮影)

総合ポイント1200pt突破、ありがとうございますっ!

今回はピカリンとアレウスの筋肉ルーチューブ回です。

66話 


 グッ グッ ナインルーチューヴ!


「どうも!『ジャカジャカ』ピカリンでぇっす!

本日第2回、アレウス氏の筋トレ講座を開始

することになりました~~」


 拍手や口笛の効果音(se)を挟んだ。


「まずはアレウス君。どうぞっ!!」


 爆発のエフェクトと同時に床が上へと吹き飛び、

同時にアレウスが飛び出してきた。


「2度目の登場、アグロ系リアルフィジーカーの

アレウスです!」


 パッツンパッツンの半袖短パンジャージ姿で現れた。


「今回もよろしくぅーう! アレウス君。今回は

君以外にも3人のお客さんが居るそうだね」

「イエス。そうなんですよー。紹介します。

お絵描き講座の姫、イシュタルちゃんでーす!」


 キラキラエフェクトと共に、アレウスと同じジャージ

姿の銀髪美少女がモデルのような登場の仕方をした。


「イシュタルです。今日からお絵描き講座の方を担当

させていただきます。よろしくお願いします」


 とても礼儀正しくお辞儀した。


「よろしくねー! イシュタルちゃーんとアーレウス

くーんは生粋のリアルフィジーカーですがぁ、こーん

かいはなんとっ! アグロフラッシュからもうお二方、

ノーマルユーザーの方々を、リアルフィジクスモード

になってもらって、お呼びしています!どうぞ~~~!!」


 ピンク髪の女の子が前方転回(ハンドスプリング)で登場し、灰色髪の

男の子が何もない場所からマントを外しながら登場

した。


「女の子の方からお名前をどうぞっ!」


「アグロフラッシュ所属のミューです。普段は

ハンターとして戦闘補助を行ってます!」


 カメラ映りを気をつけつつ、特に緊張せずに

自己紹介した。


「おっとぉ、おーとこのこの方は、いーぜんにも

チラァッと自己紹介しましたねぇ~。さぁ、再び

どうぞagain!!」


「アッグロフラッシュー所属の…………クラフトッでっ

すぅっっ。よ、よろしくお願いします…………はぃ」


 ガッタガタに緊張した挨拶となった。


「2人ともあーりがとうございますっ! クラフト

くーんは家でごろ寝してるような緊張感で映って

くれてケッコーケッコーだよー」

「あ、あはは…………ぎんじょうじばぐじでずべぇ~~~」

「カーーーット!!」


 本当にすさまじく緊張しているので、カットが入った。


「クラフト、大丈夫か?」

「ちょっと休んだら?」

「無理はいけませんわ」


 3人に心配そうに見られた。


「い、いやー、ゴメンよ。カメラがこんなに緊張すると

思わなくてさぁ」


「始めのうちはそれでも良いのです。しばらくすれば

全く気にならなくなることでしょう。さ、上体起こしを

始めますよ~」


 ピカリンはクラフトの過緊張を慣れで解決することが

適当だと判断し、落ち着いた頃合いを見て撮影に戻った。


テロップ:上体起こしは体力測定のやり方をするな!


「はいッ!それではまずはわぁたしが、てぇほぉぉんを

見せましょうっ!」


 よくある体力測定で規定されている上体起こしを行った。


「さぁ! 悪いところを言っちゃってくださーい!」

「はい、この方法だと、腹筋だけでなく、腸腰筋まで

使ってしまうため、腹筋運動としても腸腰筋運動と

しても質が悪いもの(中途半端)となります」

「オウッフ! 衝撃のじじぃつ!! 体育の腹筋は効率が

悪かった!! てか、腸腰筋とぁ、どんな筋肉ですか?」


 普段聞き慣れない筋肉の名前が出たため、ピカリンは

アレウスに聞き返した。


「はい、太股の付け根と背骨を繋ぐ唯一の筋肉と

なります。身体を支える役割と、走るときに脚を

引き上げるエンジンの役割を兼ね備えた大切な

筋肉です」

「こんな形になっていますわ」


 イシュタルがキャンパスノートに正面と側面の

模写を描いたので、視覚的に見やすくなった。


「なるほどっ!要は腹筋を鍛えたければ、腸腰筋を

使わないようにすれば良いわけですねぇ??」

「その通りです。ではまずはフォームから見直します。

地面に寝転がり、膝を45度に立てましょう」

「こんな感じですかね?」

「出来てる~?」

「皆さん結構です。そしてそのままヘソを覗き込む

ように、腹筋を縮めましょう」


 全員が腹筋を縮めた。


「何かダイレクトに腹筋が縮むなー」


 クラフトが感想を述べた。


「可能な限り腹筋のみを縮める動作だから、このように

腹筋のみに刺激を入れることが出来ます。腹筋を縮める

時に、可能であれば腰も浮かすようにしてみてください」


 指示してから1秒後に


「ギャアゥッ!? な、なんか腹筋に(スッゴ)いの来たん

だけど!?」


 ミューが女の子が出してはいけないような声を出しつつ、

手応えを掴んでいた。


「す、すんばらしぃですっ! 腹にヴッッって感じの

刺激が来ました! これも腹筋の筋収縮で加速度的に

行えばよろしいですか?」


「ええ、それが最良の方法です。イメージとしても

腹パンされてうずくまった状態に近付こうとすれば

良いでしょう」


 一通り注意点を言い終えたその時だった。


「ア、アレウス様…………私、腹筋を縮める感覚が

全然分からないですわ…………」


 イシュタルが涙目で助けを求めてきた。


「首の筋肉に意識を持っていかれるのかな?」

「はい…………ってよくお分かりに」

「こと筋肉に関しては、親父から英才教育を受けた

からね。こう言うときは後頭部に硬めの棒を当てると

良い。これで腹に力を込めてごらん」

「はいっ!」


 先程とは見違えるほど加速度的な上体起こし(クランチ)を行えた。


「では今から10カウント行ってみましょう」


 全員が正しいフォームで10回動作を行った。


 テロップ:下っ腹は片足を伸ばしてちょっとツイストだ!


「アレウスくーん。さっきの運動、確かに腹筋の上の方

にはすんごい刺激が来ましたけど、下の方にはそこまで

って感じでしたね」

「良い方法があるなら是非教えてほしいな」


「下っ腹に効かせる方法は確かにありますね。では、

早速寝転がってから、片足だけ伸ばして脱力して下さい」


 全員が同じポーズを取った。


「そして起き上がる時に、脚を伸ばしている方の肘を、

曲げている脚の膝の方に近付けてください」

「ツイストしろってこと?」

「そんな感じだね」

「あっ。先程より下側が縮んでいるのが分かりますわ!」


 イシュタルが感嘆の声を上げた。


「けどさ、何で両足とも伸ばさないの?」

「両足とも伸ばしたら、中途半端に腸腰筋を使って、

腰を痛めてしまうんだ。これじゃあ体育式と大差

なくなってしまうぜ」


 クラフトの疑問にも答えた。


「ふぅむ、逆を言うと、その作用をうまく使えば、

腸腰筋も鍛えれるというわけですねぇ!?」

「その通りです。今回は腹直筋メインなので、

腸腰筋メインの回で紹介しましょう」


 これも10回ほど行い、反対側も10回ほど行った。


 テロップ:自重筋トレで負荷を上げたいときにすべき事


「アレウス君。今回もすんばらしい筋トレ方法を教えて

くれてありがとうねー!」

「いえ、俺としても、正しく楽しい筋トレを広めたい

のでWin-Winだったりするんですよ」

「けど、俺らみたいな初心者にはスゲー良い方法だけど

さ、アレウス位の上級者になっても通じる方法なのか?」


 クラフトの問いに


「工夫次第で全然通用すると思うぜ」

「ではその工夫を教えて頂きましょう!」

「はい、まずは筋肉を縮める時に加速すること」


 左下テロップ:加速する程筋力を発揮できる。


「ボール投げでも速く投げるために大きな力を使う

ように、筋トレも速いほど力を発揮しているという

ことになります。勿論反動は使わないという条件を

忘れずに」


 右下に遅い速度で壁にぶつかるアレウスと、

超スピードで壁をぶち抜くアレウスの動画が

映された。最後にはそれぞれ『弱い力!』と

『強い力!』の赤文字が映された。


「次に下がってから上がるタイミングで目一杯筋力を

発揮すること」


左下テロップ:切り返し動作で超筋力アップ!?


「筋肉には引き伸ばされる速度が速くなる程、発揮

できる力が増大する特性があります。なので、切り返し

のタイミングで徐々に減速してから加速するのではなく、

一気に減速して一気に加速するのがよろしいでしょう」

「すさまじいほどパワープレイですわね」

「何せ力について説明しているからね。詳しい筋肉の

特性については概要欄の下にあるURLを開いてご覧

ください」


 URLが画面いっぱいの大きさに2秒間表示された。


「最後のコツは、ハイペースでアドレナリンを放出して、

一気に追い込みきることです」


 テロップ:爆発的に、刹那的に、猪突猛進!


「人間を始めとする動物達の無酸素運動の限界時間は

45秒だとされています。それを含めても強度の高い

運動ほど持続可能な運動時間は少なくなりますので、

一気に動けなくなるまで追い込むのが良いでしょう」


 右下の画面にアレウスがサンドバッグを殴りまくる

映像が映された。片方は半端な殴り方で拳を痛めた

挙動を見せ、もう片方は超スピードのラッシュを

放っている最中に、拳がサンドバッグを貫通していた。


「コーヒーとか飲んだら良いのかな?」

「かなり良い方法だと思うよ。コーヒーや栄養ドリンク

で興奮することで、リミッター解除効果も期待できる

からね。これについてはプレワークアウトの紹介の時に

話そうと思ってます」


「色々とありがとうございましたッ! では、最後に

アレウス君のパーフェクトクランチをお見せいただき

ましょう!」


「じゃ、行きますぜ」


 アレウスは何故かカメラの正面を向き、そのまま

クランチの姿勢を取った。そして…………


『ガコッッ!!』


 凄い勢いで起き上がり、そのままカメラにぶつかって

画面が暗転した所で動画が終わった。


「はい、カーット! 良いの撮れたと思うよー。次は

イシュタルちゃんの音楽講座だね!」

「はいっ! 今回の撮影のために色々な楽器を用意して

くださり、ありがとうございます!」


 バーチャル世界故、現実より簡単にあらゆる楽器を

用意できたのだ。


「よっし、今度は色々と演奏してやるぜ!」

・武器(小槌)について


手持ちサイズのハンマーを指す。鍛冶職人等の一部の

jobが使用可能である。しかし、片手斧と比較しても、

重くて打撃故に通じにくい事が多く、土属性と合わせて

不遇武器の1つにカウントされている。

それでもアレウスが使ったら、片手斧と遜色のない

パワースタイルになると思われる。


ブクマ、評価、感想、レビューが励みになっています。

これからもバトルシーンの迫力向上等に力を注いで

いきたい所存です!

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