表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/241

アクロバティックゴリマッチョ

ブクマ80人超ありがーとうっ、ございますっ!

ネタが尽きたので、アレウスの格闘家で覚えた技を書きます


ウイングクロー : 通常斬撃と、風属性の斬撃を放つ。

サイクルクロー : 腕を広げた状態で、きりもみ回転する。発生する風属性の斬撃は、進行方向上下左右の範囲除去に

有効。

トルネードクロー : その場で腕を広げつつ、回転する。

発生する風属性の斬撃は、周囲の範囲除去に有効。

ドリルストライク : 腕を突き出しつつきりもみ回転で突撃する強力な技。通常ダメージにSTR/10が加算される。

舞空連殺拳 : 空中で手足を動かし、全方位を攻撃する。腕は斬撃、脚は打撃になり、全方位の範囲除去に有効。


尚、リアルフィジクスモードだと、攻撃着弾時の物理的な運動量や運動エネルギーに応じたダメージになるので、技の威力が本当に身体能力頼みになる。

技事態はMPを消費して発動している扱いになるが、アレウスのように自らの

身体能力で動作を再現できる(風属性の斬撃は除く)場合、更に威力の高い技に

昇華される。

26話


「はっ…………はあっ…………はあっ…………もっ……

もう終わりだ…………殺っ…………されるっ…………」


この世の終わりのような表情を浮かべ、

過呼吸状態になっている。


「いや…………あのなぁ…………ゲームでリンチされたくらいで

そこまで恨まないって。既に返り討ちにしたしさ。あ、

でも流石にリアルで射殺されかけたことは簡単に許しちゃ

ダメだなぁ。さて、どうしたものか」


「ぃいやあぁああぅあぅぁう!?!???」


どうしたものかという言葉から被害妄想が捗ったらしく、

更にパニックになった。


「お、落ち着け……!! っしゃあねぇ」

「はひぃやぁっ!?」


流石にギャラリーがこちらに注目してきた為、

的場さんを担ぎ上げ、駆け出した。


「屋上で落ち着くぞ」


階段を手すりも駆使してアクロバティックにかけあがり、

屋上階は手すりの柱を片腕でつかんだ状態で、自重を

的場さんごと引き上げることで到達した。


「良かった。朝っぱらから発情してるカップルも、

朝孤食中のボッチ君もいねぇや。誰にも迷惑かから

なさそうだな」


そっと的場さんを下ろし、向き合った。


「さてと、俺が的場さんに要求することは……」

「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさいぃいい!!

昨日謝れなくて、怯えて矢を放って、本っ当に

すいませんでしたぁぁああ!!」


「っなんだよ、やってほしいこと分かってんじゃ

ねーか。てか…………何で矢を放つ前に謝れなかった

んだ? ぶっちゃけそうすりゃ昨日の時点で俺に

怯えなくなれたんだぞ?」


「ぅう…………謝ろうと近付いた瞬間に…………

襲われるかと思ったんです…………」


「あー、なる程。見るからに見た目が怖かったのね。

でも、的場さんの脚力なら大体の男からは逃げおおせる

と思うよ」


「き、脚力って! 女の子をそんなムキムキゴリマッチョ

みたいに言うもんじゃありませんよ!!」


先程まで萎れていたのに、突如顔を真っ赤にして

抗議の声を上げた。


「いや、俺としちゃ褒めたつもりだったんだがな…………

あ、それともう1つ。的場さん、何でリアルフィジクス

モードユーザーの迫害なんてしていたんだ?」


「え?」


「別に彼等が楽しくゲームしてたところで、何か

被害が出るわけでも無し。それなのに進んで虐めを

してくる奴等の魂胆を知っておきたいのと、何で

的場さんがそんなのに加担したのかが気になったんだ」


隆二的にはここまでビビりな的場さんが、迫害行為を

行っていたことがあまり府に落ちていないようだ。


「…………私が所属しているギルドのリーダーが、

リアルフィジクスモードを遊んでいる奴等を

早い内から潰しておけと言っていたんです」


「そりゃまた何でだよ?」


「彼等はそのうちノーマルモードの人達に着いて

いけなくなる運命にあるのに、ズケズケとギルド

入団を希望するから、早めに潰さなくてはダメだと

言っていました」


「…………俺は殆どのノーマルモードユーザーより

強いけどな。昨日なんてレオナルド隊長と本当に

楽しいバトルを繰り広げたし」


「ふえぇ!? レオナルド隊長ってあの

アグロフラッシュの!!?」


ゲームの有名ユーザーの名前が出たので、

分かりやすいリアクションを取った。


「そう言えば昨日金子君の回りを並んでいた

人達って…………」


「おう、速攻撃破&攻略で有名なアグロフラッシュの

方々だぜ。っと話が逸れた。あの辺の腐った連中の

魂胆は大体分かったから、最後に君がどうしてそんなの

の言うこと聞いていたのかを教えてくれ」


「…………ギルドのリーダーがゲーム発売初期から

遊んでいるベテランだったので、正しいことを

言っていると思い、従いました」


「……なーるほど、でもさ、ゲーム歴が長いのと、

実際の実力が高いのは違うと思うよ」


「ふぇ?」


どういう事? といった反応だ。


「長い間ゲームをしてても、センスがなかったり、

努力の方向性が悪かったりで伸びない人は多く

居るじゃん。君のリーダーもレベルが低かったり

しないかい?」


「あっ…………リーダー、レベルこそ15ありますけど、

初級jobです」


「やはりか。俺は2日で格闘家をレベル20の

カンストさせてやったぜ」


「すごい! どんな方法やったんですか?」


「強いモンスターを狩りまくる! ドラゴン系とか

中々美味いぞ」


その言葉にポカーンとなっていたが、次第に普通の

表情に戻りながら、言葉を綴り始めた。


「…………うちのリーダーとは大違いですね。

うちのリーダー、最初はゴブリンも危険だから、

採取に打ち込めとか言ってますよ」


「そのリーダー明らかに的場さんの成長を阻害してるぞ。

もうギルド抜けちまった方が良いかもな」


「……ですが、抜けてからはどうすれば良いのですか?」


「う~ん、うちのギルドにでも来てみる? 俺も俺で

筋肉だけの無知だから、基礎から習っている状態なんだ。

しばらくは初心者歓迎の姿勢を取ってるだろうよ」


「だけど、金子君を虐めたのに……」

「誰が虐められるって? 俺より弱い君が、俺を

虐めれる訳がねーだろ。悔しいか? だったら

効率良く強くなることだ。アグロフラッシュで

待ってるぜ」


「分かりました。挑戦状を受けてたちます!」


「それにね、俺はゲームで虐めする事よりも、

リアルで弓矢を放つことの方が問題だと思うんだ。

危ないから金輪際やめようね」


「はい。っすいませんでした」


「じゃ、教室に戻ろうか!」


2人で教室に戻った。その後の掃除の時間も普通に

挨拶を交わせたし、引き続き柔道の練習をしに行った

時も、矢を放たれることは無かった。

因みに柔道部の先輩とは、技を教えてもらう代わりに

大会に出場する約束を取り付けられたのだ。


「流石に先輩を失神させちまった時は焦ったが、

直ぐに目覚めたから良しとするか!」


先輩との実践練習で、熱が入った為、気絶するほどの

背負い投げを決めてしまったのだ。


「さて、この時間なら一番乗りもあり得る。バーベルの

材料を更に集めるとするか」


隆二はSAFの世界に入り込み、アレウスとしての

活動を再開した。

ブクマ、星5つを、着けてくださるとやる気が上がります。感想やレビューも引き続きお待ちしています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ