225. わたしのお付きの人探し④
わたしが絶望している間に、足の痺れは治り、問題なく立ち上がれるようになった。
わたしは、
「自分で契約したことなんだよね……。なんだかなー。」
と軽くため息をつく。
じいちゃんは笑いながら、
『片付けはしておくから、足の痺れが治ったら着替えて来なさい。夕方のお務めは16時からするつもりだから、一緒にするならその時間に母屋へ来なさい。』
と言った。
わたしは、
『はーい。じいちゃん、ありがと。夕方もよろしくお願いします。着替えた後は勉強してるねー。』
と返事をし、立ち上がって離れへ戻った。
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わたしは、
『ただいまー! お母さん、着物脱ぎたいから手伝ってー!』
と呼びかける。
するとお母さんは、
『今、手が離せないから少し待ってて!』
と返事をした。
わたしが頬を膨らませていると、春さんが、
『私でよろしければ、お手伝いいたします。』
と頭を下げた。
わたしは、
『春さん、お願いします。』
と頭を下げる。
春さんに手伝ってもらい、着替えを済ませた。
さらに、墨が着物に付いていないかを入念に確認し、丁寧に畳んでしまってくれる。
そこへお母さんがやって来て、
『ごめんね。昨日の亜衣ちゃんのお布団をクリーニングに出そうと思って、車に積んでたの。』
と言われ、
わたしは顔を赤くして、
『お母さん、ごめんなさい。』
と頭を下げる。
お母さんは、
『春さん、お手伝いくださってありがとうございます。』
と頭を下げると、
春さんも軽く一礼して別の部屋へ向かった。
お母さんは安心したような表情で、
『亜衣ちゃん、分家の方たちと少しずつでも信頼関係を築けているみたいで安心したわ。』
と言った後、
そして少し不思議そうな顔になり、
『元々、亜衣ちゃんは分家の方たちが見えなかったわよね?
見えるのは男系だけだと聞いていたから、亜衣ちゃんは分家の方たちが見えないまま次期当主になって、そのまま当主になるものだと思っていたの。
だから大変だろうなって心配してたけど、見えるようになって本当に良かったわ。』
と笑顔で続けた。
さらに、
『私は今から出掛けるから、何か必要なものがあったらメッセージ送ってね。
オムツも、口で言いにくいならメッセージでいいから。』
と真面目な顔で言う。
わたしは顔を真っ赤にして、
『ただ一回失敗しただけだから! もうお漏らしなんてしないよ!』
と抗議する。
お母さんは苦笑いしながら、
『はいはい、分かったわ。何かあったら教えてね。』
と言って、自室へ戻ろうとした。
その途中、兄が眠そうな顔で起きてきた。
わたしは、
『あっくん、随分遅いけど、おはよ。』
と声を掛ける。
兄は、
『亜衣ちゃん、おはよ。まあねー、存分に惰眠を貪らせてもらったよ。』
と言いながら母屋へ向かおうとしている。
わたしは、
『あっくんも、お務めするの?』
と尋ねた。
兄は首を傾げながら、
『俺は当主でも次期当主でもないから、お務めじゃないよ。』
と答える。
わたしは、
『まあ、いいや! あっくんの都合のいい時に、わたしの部屋へ来てよ!』
とお願いする。
兄は真顔で、
『オムツなら、自分のお母さんにお願いすればいいじゃん。』
と言った。
わたしは顔を真っ赤にして、
『オムツじゃないから!』
と大きな声を上げる。
すると分家の方たちが何事かと集まってきた。
わたしは慌てて、
『あ……。お騒がせしました。元の作業に戻ってください。』
と頭を下げる。
分家の方たちは再び作業へ戻り、兄もそのまま母屋へ向かおうとする。
わたしは、
『あっくんは行っちゃダメでしょ! 話の途中なんだから!』
と呼び止める。
兄は振り返り、
『はいはい。後で亜衣ちゃんの部屋へ行くよ〜。』
と言って母屋へ向かった。
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わたしは軽くため息をつき、自室へ戻って勉強を始める。
しばらくするとノックの音がした。
わたしが返事をすると、
兄が部屋へ入ってきた。
そして嫌そうな顔で、
『で、何の用なの?』
と尋ねた。
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