待状09 -家庭教師サークルの小さな世界 11
ずっと口を挟まずにいた于奕孺が、ノートからふと顔を上げ、淡々とした口調で言葉を挟んだ。
「あなたの言う通りよ。だからこそ、チームワークが一番手堅い選択肢なの」
その言葉は、誰か特定の人へ向けられたものではなかった。
鄭愷苑は溜息を吐き、普段は滅多に見せない現実的な苦みを声に滲ませた。
「頼れる相手がいるのが前提だけどね……この世には裏切り者が多すぎるわ」
彼女は小さく吐息を漏らし、言葉を付け加えた。「特に修行を積んでいる奴らの裏切りほど、害が大きいものはないもの」
潘穎嫆も深くうなずき、同意を示した。「間違いなく最悪の結果になるわね」
彼女たちの会話を聞いて、于奕孺はあっけらかんと笑い声を上げた。
「ええ、まさにその通り……だからこそ修行者——特に『種』と呼ばれる人間は最終的に、単独行動で結果を出せるレベルを目指すべきなのよ」
彼女の視線がその場にいる面々をぐるりと見渡す。
「そのためにも基礎はしっかり叩き込まないとね。高望みばかりしてちゃダメよ」
鄭愷苑は少し言葉を詰まらせた。先ほどの話題から完全には抜け出せていないようで、真剣な眼差しで問いかけた。
「じゃあ……チームワークに頼らずに成果を出す方法ってないのかしら?」
彼女の声音には重々しい響きがあった。「だって今の私にできることなんて、警戒を怠らないことと、味方の足を引っ張る『お荷物』にならないことくらいなんだから」
その真迫した問いの裏には、彼女自身がこれまで抱え込んできた悩みの深さが色濃く表れていた。
その問いに、于奕孺は少し首を傾げた。「受動的すぎる、と感じているの?」
鄭愷苑の表情がわずかに曇ったものの、素直に首を縦に振った。
「私たちが協力できるのなんて、結局今ここにいる仲間くらいでしょう……選択肢が少なすぎるわ。ただでさえ修行者なんて貴重なのに、前世で修行していたからといって今世でも修行しているとは限らないし、協力なんて望めそうにない。その上、林其慧みたいなプロの罠師までいるんだから」
于奕孺は彼女の言い分を聞き届け、どこまで踏み込んで話すべきかを推し量るように少し沈黙した。やがて、彼女は背もたれにゆったりと体を預けた。
「言いたいことは分かるわ。それは人間が昔から抱え続けてきた悩みそのものよ」
彼女は一拍置いた。「だからこそ、道教の修仙伝統には二つの流派が存在するの。一つは元神(精神・魂)を修める派閥、そしてもう一つが、そこから派生した今世の肉体そのものを修めて仙人を目指す流派よ」
その答えを聞いた鄭愷苑は、「肉体を修める流派」がどれほど過酷で困難かをすでに熟知していたため、諦めたように苦笑した。
「私だって、そこまで高望みしているわけじゃないわ」
過酷な血と痛みに満ちた過去の記憶が蘇ったのか、彼女の顔色がわずかに陰る。「結局のところ根源……前世の積み重ねなんてものは、とうの昔に決まってしまっているんだから」
于奕孺はすかさず言葉を返した。
「資源も個人の力も足りないうちは、群れをなして進むしかないの。集団を作って生き延びる——それは生物が太古から繰り返してきた生存戦略そのものよ」
世の不条理を痛感し、天を仰ぐような鄭愷苑の哀愁漂う姿を見て、潘穎嫆が気休めを言うように声をかけた。
「少なくとも、チームで動いているうちに経験を横取りして、自分の実力を蓄えればいいんじゃない? かなり現金な言い方だけど、ループの中に閉じ込められて、世界の真実すら知らずに死んでいくよりは遥かにマシよ」
鄭愷苑は深く息を吸い込んだ。言葉こそ返さなかったが、その長く吐き出された息が「分かっているわ」という沈黙の答えとなっていた。
彼女たちのやり取りをじっと聞いていた陳硯之が、耐えきれずに口を挟んだ。
「なんだかさ……今の僕たちって、無限流(デスゲーム・ループ系)のネット小説の主人公たちみたいじゃないですか?」
古珞鸒がくすりと微笑んだ。「潜意識(潜在意識)はひらめきから来るものよ」
潘穎嫆は陳硯之に視線を向け、悪意のない軽いからかいを込めて言った。
「だったらもっと副本に潜って、床の上をごろごろ転がって鍛え直してきなさいな、少年」
陳硯之は即座に情けない顔を作ってみせた。「それってアドバイスですか? それともただ僕みたいな若者をいじめたいだけですか?」
潘穎嫆は呆れたように目を丸くした。「高尚な修仙の話から一気にネット小説のノリに引きずり下ろすなんて、本当にお見事ね」
そう言われても陳硯之は引き下がらず、小さな声で呟いた。
「ただ……ふと思い浮かんだだけですよ」
語尾にはまだ微かな不満が残っていたものの、本気で怒っている風ではなかった。
古珞鸒はそんな陳硯之を見て笑みを深めた。「連想力はとても大切よ。あなたは感応の気質が強いからね。でも、妄想だけに頼っちゃダメ。現実に足をつけて理解しなくちゃ」
彼女は首を少し傾げた。「修行っていうのは、浮世離れして宙に浮くことじゃないの。この世界を、そして人をより深く知ること。そうやって初めて、厳しい人の世でより柔軟に、より長く生き抜くことができるのよ」
鄭愷苑も陳硯之を見つめ、半ば感心し、半ばからかうように言った。
「たしかに少年っぽさが抜けないけど……誰もあなたの言ったことを間違いだなんて言ってないわ」
陳硯之は相変わらず情けない表情を浮かべていたが、それ以上は何も言い返さなかった。
その時、ずっと静観していた劉張三が一同を見回し、不審そうな顔で尋ねた。
「なあ……『無限流』ってのは一体何なんだ?」
湯志傑が呆れたようにツッコミを入れた。
「お前な、人生仕事と修行だけが全てじゃないんだから、たまには世間の流行りにも目を向けろよ。細かく読み込めとは言わないが、せめて大雑把な概要くらい把握しておけって。時代遅れだと周りにバレたら恥ずかしいぞ?」
まさに「手塩にかけて育てた甲斐がない」と言いたげな顔つきだ。
鄭愷苑はくすりと笑い、湯志傑に視線を向けた。「へえ、じゃあ傑さんは知ってるの?」
湯志傑は余裕の笑みを浮かべた。「要するに、幽霊や末世、異世界なんかに飛ばされて生き残りを目指す小説のことだろ? で、後から強力な能力が手に入るんだ」
劉張三はそれを聞いて、さらに首をひねった。「……清朝タイムスリップもの(清穿)とは違うのか?」
鄭愷苑は苦笑いするしかなかった。「タイムスリップはまた別のジャンルよ。全然違うわ」
劉張三はそれ以上追及しなかったが、その表情にはあからさまに「理解不能」と書かれていた。
みんながあまりに楽しそうに雑談を続けているのを見て、于奕孺の透き通った声が静かに響いた。
「もうすぐ十一点よ。今日はまだ仕事があるんだから、時間を忘れないでね」
潘穎嫆は慌てて時計に目をやった。「あ……教材の準備が」
鄭愷苑も于奕孺に返事をしながら、一秒を惜しむように劉張三へ「無限流」の決定的な補足説明を投げかけた。
「無限流小説っていうのはね、人間が何度も何度も苦痛を受けるループ空間に放り込まれて、死ななければどんどん強くなり、死んだら本当に終わりっていうシステムのことよ。裏では巨大な『システム』が世界を支配しているの」
彼女の視線がテーブルの上を一巡する。「——これって、今の私たちが副本でやってることと全く同じじゃない?」
劉張三はその言葉を聞き、一瞬絶句した。そして、ずっと溜め込んできた感情を吐き出すように、荒っぽく毒づいた。
「……クソが、それじゃ俺たちの人生そのものじゃねえか!」
彼は誰の返答も待たずに言い捨てた。「前世の因縁も分からなきゃ、来世の果報だって知らん。親、才能、容姿、生まれた環境、出会う奴ら、くだらない悪縁、忌々しい性別の問題、それにこの世の人間模様……最初に割り振られた配札をただ受け入れるしかない。選択権なんて最初から何一つねえんだ!」
湯志傑もその言葉に同意するように付け加えた。
「しかもチートなんて存在しない……副本の中でも、この現実の人生でもな」
古珞鸒は二人の言葉を真摯に受け止め、真面目なトーンで返した。
「本当の修行者はね、チートなんて奇跡を妄想したりはしないものよ。他者から与えられたチートを手に入れた時点で、それはもう自分自身の修行ではなくなってしまうから」
それを聞いて、陳硯之がより彼らの境遇に即した表現で追撃した。
「だって僕たちはNPCであって、主人公じゃないんですから」
于奕孺は鼻で笑った。
「この無数の人間の中でね、誰もが自分という物語の主人公であり、同時にこの世界のNPCなのよ」
彼女はすっと立ち上がった。「『頭上三尺に神明あり』——この言葉の意味はね、この世界はあなたを中心に回っているわけじゃない、自分自身の境界線を知りなさいという戒めなの」
彼女は悪戯っぽく微笑んだ。「頭上にチートが落ちてくるとか、神様と契約できるとか、そういう意味じゃないのよ。感傷に浸るのはまだ早いわ、副本は始まったばかりなんだから」
潘穎嫆は深くうなずき、自戒を込めた口調で呟いた。
「ええ……正直に言うとね、修行を始める前は、私もどこかでそんな甘い妄想を抱いていたことがあったわ。でも経験を重ねるうちに分かってきたの。私たちが持っていたはずの選択肢は、過去の自分が下してきた決断によって、知らず知らずのうちに一つ、また一つと手放されてしまったんだって」
彼女は一呼吸置き、いつもの日常のトーンに戻した。「というわけで……私は先に教材の準備に取りかかるわね。私の担当クラスは人数が少ないから」
劉張三は強がりを捨てきれず、ぼやくように口挟んだ。「俺はただ、ちょっと感嘆してみただけだっつの!」
そして陳硯之を睨みつけ、愚痴をこぼした。「お前が崇拝してる奕大人は、ちっとも可愛げがないな!」
陳硯之はボソッと呟いた。「可愛さじゃなくて、格好良さなんです」
だが当の于奕孺は全く気に留めず、楽しそうに笑い飛ばした。
「可愛かったら怪異なんて倒せないわよ」
そのやり取りを聞いていた宋知行は、不意に何か思い当たったかのように、クソ真面目な顔で言い放った。
「怪異を倒す姿だって、十分可愛くなり得るだろ」
その場の空気があたかも一瞬で凍りついた。全員の動作が止まる。
最初に反応したのは于奕孺だった。彼女は顔を上げ、心底不可解だと言いたげな声を漏らした。「……今、なんて言ったの?」
鄭愷苑は「あんた正気? 相当重症ね」と言わんばかりの引きつった表情で宋知行を見つめた。
潘穎嫆は完全に絶句し、どこからツッコめばいいのか分からないといった様子だった。
駱馥琪の反応が一番穏やかで、ただ可笑しそうにクスリと笑みを漏らしただけだった。
古珞鸒でさえも首をかしげ、なぜ彼が急にそんな熱弁を振るい始めたのか理解できないという顔で宋知行を見つめていた。
劉張三は宋知行と古珞鸒の間で視線を往復させ、「なるほどな」とばかりにニヤリと笑った。意外な度胸を称えるような口調で言った。「やるじゃねえか、小僧……見直したぞ」
一番察しの良い陳硯之は、ここぞとばかりにアピールチャンスとばかりに手柄を横取りしに言った。教科書を暗誦するかのような大真面目さだ。「奕大人は、格好良いからこそ可愛いんです!」
これには于奕孺もたまらず口を開き、バッサリと切り捨てた。「私の格好良さに変な尾尾ヒレをつけないで」
だが宋知行は引かなかった。すでに自分の中でロジックが完成しているらしく、真剣そのもののトーンで続けた。
「だって現に、苑が相手を叩きのめす姿を見て、運命の赤い糸を投げかけてきた奴がいたじゃないか。その相手は間違いなく、彼女の強烈な生命力を魅力的に感じたはずだ……つまり、それを可愛いと思ったんだよ」
鄭愷苑は口元をひくつかせ、彼女なりの方法で彼の暴走を回収してやった。「野生的な生命力の可愛さ、ね……どうもご親切に」
宋知行は少し気まずそうに、焦って手を振った。「いや、俺は本気で言ってるんだ。アパン(潘穎嫆)だって同じ理由で赤糸を投げられただろ。確か……」
潘穎嫆は淡々とうなずき、議論の余地すらない事実を述べるように平然と言い放った。「そうね、お節介な八婆でも、この世界には愛してくれる奇特な人がいるってことよ」
宋知行はいよいよ手詰まりになり、無力そうに両手を広げた。「本当にそういう意味で言ったんじゃないんだ……」
見かねた唐衍之が助け船を出した。
「俺は、琪が必死に努力している姿は、誰かに頼ることしか考えていない女たちよりもずっと可愛いと思うぞ。毅然としていて、一生懸命だ」
彼は一拍置いた。「まあ、見ていて痛々しいくらい迷っている時も多いがな」
湯志傑が壁の掛け時計を見上げ、仕切り直すように声を張った。
「はいはい、全員可愛い、みんな可愛い! もちろん、鸒姉さんが一番可愛いと思う奴もここにいるだろうさ! 照れるなよ、傑兄さんが代弁してやったからな!」
彼は真面目な顔で締めくくった。「よし、冗談はここまでだ。下に降りる準備をしよう」
古珞鸒はくすりと笑い、乗っかった。「あなた、本当にお世辞が上手ね」
湯志傑は手を開いて見せ、あっけらかんと言った。「この歳になればな、俺の目にはお前ら全員が可愛く見えるんだよ——老劉も含めてな」
劉張三は嫌そうに「チッ」と舌打ちをし、「気安く巻き込むな」と言いたげに背を向けた。「さっさと行くぞ」
一行はついに腰を上げ、階段を下り始めた。
廊下の照明は最上階よりもわずかに暗く、蛍光灯の白い光が冷たく照らしている。足音が階段に何層も響き渡り、やがて平坦な廊下へと足を踏み入れた。
ショッピングモールの中にはすでに人が行き交い始めており、いくつかの補習塾にはすでに明かりが灯っていた。受付の脇に立っていた責任者らしき男性が、低く伏せていた書類から顔を上げた。彼は一同を見渡すと、時間を確かめるようなビジネスライクな口調で言った。
「十一点五十分……ちょうどですね」
全員が目標の書かれた用紙を一枚ずつ受け取ると、責任者は「時間通りに授業を始めること、生徒の状態に気を配ること、問題があればすぐに報告すること」といったマニュアル通りの注意事項をいくつか付け加えた。冷淡とまでは言わないが、余計な温かみもない事務的な対応だった。言い終えると、彼は軽く手を振って仕事を終えたことを示し、そのまま向きを変えて立ち去っていった。
オフィスに戻ると、変わらず安定した日光灯の光が部屋を照らしていた。
デスクの上には、程晉陽と宋知行が朝のうちに準備しておいたサンドイッチの箱が広げられていた。ラップの端がきっちりと折り込まれているのを見て、鄭愷苑は感心と感謝の入り混じった声を上げた。
「あなたたち、本当に気が利くわね」
後ろからついてきた駱馥琪も、今朝と同じ言葉を繰り返した。「いい男たちね」
程晉陽は生真面目な顔のまま、古珞鸒へ視線を向けた。「一枚取っておこうか?」
宋知行も手を止め、同じように古珞鸒を見つめた。
彼女は微笑みながらうなずいた。「ここまで細やかに気を配ってくれるなんて思わなかったわ。純粋な好奇心なんだけど、食材ってまだ残っているの?」
宋知行がうなずき、自分から口を開いた。「今朝点検しましたが、缶詰や卵、それに少しの野菜と果物が残っています。先ほど責任者にも、お弁当の購入は不要で、必要なのは食材だけだと伝えておきました。警備員に伝達しておくと言っていましたよ」
鄭愷苑がすかさず尋ねた。「警備員って……傑さんのこと?」
宋知行は確信が持てない様子だったが、湯志傑が「後で俺から聞いておくよ」と引き受けた。
劉張三と湯志傑は長居しなかった。二人はサンドイッチを手に取り、かじりながら出口へと足を進めた。
残された者たちは各自の席に着き、配られた作業内容が書かれた紙をデスクの上に広げた。誰一人として無駄口を叩かなかったが、各自のペースとやり方でその用紙に書かれた指示を噛み締め、消化しようとしていた。
鄭愷苑は紙に二、三度目を落としては裏返し、何か重要な見落としがないかを確認していた。小学生相手の授業内容は単純だが、本当に厄介なのは保護者からの追及だ。どうにかして生徒たちに知識を定着させつつ、一人ひとりの状態に気を配り、脱落者を出さないようにしなければならない。
潘穎嫆も同じ紙を見つめながら、理想の目標と現実のギャップを計算していた。彼女はよく理解していた。授業そのものが簡単だからといって、放課後の対応まで簡単だとは限らない。自分が覚えておかなければならない事柄は、想像以上に時間を食うはずだ。
陳硯之のデスクは、自分で作った授業の準備資料で溢れかえっていた。手元の指示書と整理済みのノートを何度も照らし合わせ、生徒から飛んできそうな質問の答えに漏れがないかを確認している。まるで生徒ではなく、自分自身がテストを受けているかのような必死さだった。
駱馥琪の視線は、その目標用紙の上に一番長く留まっていた。彼女は長い間じっと文字を見つめていた。書かれている内容自体は複雑ではない。だが問題は内容そのものではなく——そもそも授業を受けたくないと思っている生徒たちに、どうやって席に座って話を聞かせる理由を作ってやるかだ。まだ明確な答えは出ていなかったが、少なくとも自分なりの挽回策を試してみようと心に決めていた。
オフィスに静寂が訪れた。
蛍光灯の光が規則正しく室内を照らし、デスクの上のサンドイッチはいつの間にか半分に減っていた。時折、紙をめくる乾いた音だけが静かに響く。
およそ一時間半が経過した頃、于奕孺が席から立ち上がった。
陳硯之が驚きを隠せない声を上げた。「もう終わったんですか!?」
彼女は軽くうなずき、当然のことのように平然と言い放った。「私の担当分は単純だからね」
彼女は立ち止まることなく、すでにドアの方へと足を向けていた。この空き時間を利用して外に出る気らしい。「ちょっとモールをぶらついてくるわ」
陳硯之がまた情けない顔をして愚痴をこぼそうとした瞬間、隣にいた鄭愷苑が間一髪で言葉を遮った。
「はいはい小優等生、つべこべ言わずに予習に集中しなさい」
テキストとノートを見比べ、陳硯之は大きな溜息を吐くと、口を開くのを諦めたのだった。




