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招待状07 番外- マーダーミステリー のの部屋は静まり返っている-03(第7段階番外クリア)

駱馥琪(ロー・フーチー)はテーブルの反対側に立ち、そこに並べられた台本の束に視線を落とした。その声には、慎重で困惑を隠しきれない響きが混じっていた。

「どうして……シナリオの中に『魔』がいるの?」


劉張三(リウ・ジャンサン)は首を横に振った。何度も確認し終えた現実をただ口にするかのように、その声は淡々としていた。

「いや、存在しない。ただの無意識の残留物に過ぎん」彼は一拍置き、より正確な説明を付け加えた。「この手の魔に明確な意思などない……純粋な残留物の塊だ」


テーブルの反対側から鄭愷苑(ジョン・カイユエン)の声が響いた。「そうだろうと思ったわ」と言わんばかりの確信がこもっていた。

「じゃあ、誰かがこの台本を利用したってことね!」声がわずかに高くなり、自身の中でうっすらと見えていた答えを追及するように問いただした。「目的はさっぱり分からないけれど——」彼女は身体を微かに縮こまらせ、何か継続的な刺激を耐え忍ぶように声を半音落とした。「……痛い。また打たれたわ」沈黙の後、彼女は吐き捨てるように足した。「当たりだったみたいね」


劉張三は言葉を返さなかったが、台本を見つめるその視線は、現在進行形で感知されている異変のシグナルを捉えているかのようだった。彼の胸中には、今後この影響がそう単純なものでは済まないだろうという予感が芽生えていた。


台本のページ口から、極めて薄い灰黒色の気配が滲み出し始めた。それらは卓上の木目を這うように緩やかに集まり、あたかも導かれた水たまりが低い場所を探し求めるかのようだった。誰よりも早くそれに気づいた劉張三は、多くを語らず、ただ半歩退いて右手で胸前に短く弧を描き、唇をかすかに動かした。湯志傑(タン・ジージエ)もほぼ同時に動いた。二人の呪文を唱える声が部屋の中で交錯し、同時に引かれた二本の糸のように、別々の方向から集まりつつある濁気へとしがみついていった。濁気の輪郭が一寸ほど圧縮され、目に見えない枠組みに囚われたかのように、その縁が狂おしく揺れて歪みを探していた。


部屋の隅に立つ駱馥琪は、ポケットから付箋を取り出すと、自身の重心を支えるいくつかの部位に貼り付けた。そして胸の前で両手を固く組み、低頭して目を閉じ、目まぐるしく唇を動かした。彼女の身体の周囲に極めて淡い光が浮かび上がった。目立つ光ではなかったが、薄い幕のように静かに彼女の輪郭を包み込み、近づこうとする灰黒色の痕跡をことごとく弾き返していた。


潘穎嫆(パン・インロン)の動きは普段以上に軽やかで無駄がなかった。彼女はまず自身に防御壁(プロテクション)を張り、それから手元に膠(ゴム)質のライティングボードを出現させた。最近練習を始めたばかりの道具だ。彼女は躊躇することなく、そのボードの側面を濁気の塊に向かって打ちつけた。力任せではなかったが、落としどころは正確極まりなく、広がりつつある亀裂を強固に抑え込んでいるかのようだった。叩きつけるたび、濁気の縁がわずかに凹み、一瞬圧縮されるものの、すぐにまた押し寄せてきた。


鄭愷苑も負けてはいなかった。同じく防御壁を張り終えると、彼女は上着の内ポケットから金属柄の拡大鏡を引き抜いた。潘穎嫆のように何度も叩きつけるのではなく、金属枠の角(エッジ)を濃密な濁気に向かって深く押し込み、凍てついた亀裂を穿ち破るかのように力を込めた。押し込むたび、濁気の縁が内側へと収縮し、その形を再定義されていくようだった。


呪言を維持しながら、湯志傑は彼女たちを横目で見やり、評価するような意外さを声に込めた。

「お前たちの戦闘スタイル……なかなか面白いな」


鄭愷苑は顔を上げず、収縮しつつある濁気の縁へ再び金属枠を突き立てながら、素っ気なく返した。

「効けば何でもいいのよ!」一拍置き、余計な一言を付け加えるか迷うような仕草を見せた——もしこの物体が拡散型の構造でなければ、柄の先端で直接突き刺してやりたいところだった。


濁気が一定の限界まで圧縮されると、あたかも緩やかに閉じられようとしている容器のように、不安定な亀裂が生じ始めた。劉張三の唱える声が先ほどよりも重みを増し、湯志傑もそれに合わせてリズムを調整した。二人の声が部屋の中で重なり合い、絶え間なく圧力を加え続けた結果、ついにその亀裂は完全に閉じ合わされた。支えを失った濁気は急速に薄れ、空気の中へと霧散していった。


部屋に静寂が戻った。書棚の台本は相変わらず開かれたままだったが、ページの端から灰黒色の痕跡が滲み出ることはなくなり、紙本来の色だけが残されていた。鄭愷苑は手を下ろした。金属枠は握られたままで、ポケットに戻される様子はなかった。呼吸は先ほどより少し荒くなっていたが、疲労というよりは集中を要した短時間の解放を終えた直後のようだった。潘穎嫆はすでにライティングボードをリュックのサイドポケットに収めていた。取り出した時よりも緩やかな動作は、もうこれを使う必要がないと確認しているかのようだった。駱馥琪は目を開け、組んでいた手を解くと、濁気が消え去った場所を見つめたまま黙っていた。劉張三も手を引き、その息遣いは先ほどよりも平穏で、この一撃に必要な力を使い果たし、然るべき場所へ収めたことを確かめているようだった。彼はわずかに首を傾げ、誰もいない扉の方に向かって低く呟いた。不在の誰かに語りかけるようでもあり、収束した空気の流れに最後の結び目を施すかのようだった。

「終わったな」


広げられた台本は、そのまま卓上に残されていた。窓外の夜色は完全に深まり、明かりが紙の端を照らし出して、ページの折り目を鮮明に浮かび上がらせていた。それはまるで、今終わったばかりの清掃劇に、二度と開かれることのない終章を書き加えているかのようだった。


---


**【招待状の裏面——番外編リザルト】**


**【《ボードゲーム店の残留物》——清掃完了】**


**【プレイヤーの皆様、超小型心理戦副本(シナリオ)《集念》のクリアおめでとうございます】**


**【副本評価ランク:C+】**


**【基本クリア報酬:500ポイント】**

(台本内に無意識に集積した濁気の残留物を消去)


**【濁気識別:150ポイント】**

(残留物が魔や怪異(詭)の類ではなく、無意識の執念の集積体であることを正しく特定)


**【残留物消去:200ポイント】**

(5名による連携で集積した濁気を消去し、さらなる拡散を阻止)


**【隠憂サイドストーリー「ボードゲーム店の黒幕(黒幕)」:800ポイント】**

(WALLY等のプレイヤーが使用した感情系シナリオを利用し、何者かが意図的に濁気の集積と清掃を行っていた事実を発見。背後の目的は未解明)


**【合計:1650ポイント】**


(鄭愷苑、潘穎嫆、駱馥琪の3名が新型戦闘小道具を導入・実戦使用したため、ボーナスとして50ポイントを付与)


**【解放された手がかり】**


* 何者かがWALLYの台本を媒体として利用し、濁気に関連する何らかの操作を継続的に行っている。

* 集積と清掃の挙動は一定期間続いており、WALLY本人はその事実を知らない可能性がある。

* 当該サイドストーリーの黒幕の正体は未特定だが、WALLYや林明蔚らの間に未表面化の関わりが存在する可能性、あるいは彼らを隠れ蓑として別の意図を覆い隠している可能性がある。


**【備考】**


* 本副本は番外編であり規模が小さく、調査および清掃を主目的とする。

* 何決智は作戦開始前に招待状を破棄して離脱したため、本副本には参加しておらず、クリア名簿にも記載されない。

* 鄭愷苑および潘穎嫆は初の実戦で新型小道具(金属柄拡大鏡、膠質ライティングボード)を使用。性能の評価は今後の実戦に委ねられる。

* 本サイドストーリーはより大規模な副本またはメインストーリーへ波及する可能性があるため、継続的な注視を推奨する。

* WALLYと林明蔚の間の類似性については、潜在的な関連手がかりとしてチーム内に記録された。


**【招待人の言】**

「この糸はまだ切れていない。お前たちはほんのひと角をめくったに過ぎないのだから」


署名はない。捺印もない。だが、そのひと角は確実にめくられたのだ。


---


全員のポケットが同時に熱を帯び、見慣れたあの招待カードの表面に、最後の数行の文字がゆっくりと浮かび上がってきた。


劉張三は低頭して読み終えると、「やはりな」と言いたげな淡々とした調子で口を開いた。

「やれやれ、本当に小型だったな。5人で平分すれば十分だ」彼はカードを収め、わずかに首を傾げた。「だが、あの隠憂サイドストーリー——『ボードゲーム店の黒幕』というのは、真剣に警戒しておいた方がいい」


鄭愷苑はすでにカードをポケットへ戻していた。「面倒なことになるのは分かっていたわ」と確信に満ちた口調で吐き捨てる。

「絶対に厄介事よ」

声は高くなかったが、すでに確定した事実として、もはや議論の余地もない響きがあった。


テーブルの脇に立つ潘穎嫆は、カードから視線を外し、小さく頷いた。

「……ええ」

多くは語らなかったが、その頷きだけで十分だった。


周囲の空間が微かに振動し始めた。まるでゆっくりと引き揚げられていく幕のようだった。壁の模様が薄れはじめ、照明の光も不安定に明滅を繰り返す。


湯志傑は大きく伸びをし、滅多に見せない気楽さを声に滲ませた。

「今回はシンプルで、悪くなかったな」


劉張三は彼を一瞥し、口元をわずかに緩めた。「まあな」とでも言いたげだった。楽しげな響きを添えて言った。

「それに、スコアも悪くない」

誇る風でもなく、ちょうど一つの仕事を終えたかのように、余計な興奮を残さず、ただ簡潔な確認だけを言葉に乗せた。


鄭愷苑はすでに出口の方へと向き直っていた。引き際らしいサバサバとした調子で言い放つ。

「次もまた組みましょう!」彼女は一拍置き、説明不要の参加条件を付け加えた。「先に逃げ出すような奴さえいなければね」


隣を歩く潘穎嫆が、落ち着いた声で言った。

「また縁があれば」


最後に歩く駱馥琪は、ドアのところで足を止め、輪郭の崩れかけた部屋を振り返った。そして、静かな声を落とした。

「……バイバイ」


彼女の声は消えゆく空気の中に溶け込み、そっと置かれた硬貨が一回だけ転がって、正しい位置にピタリと止まったかのようだった。その言葉の余韻は、まだ完全に明かされていない手がかりとともに、部屋の輪郭とともに淡く消え去り、再び誰かがその灯を点す時を静かに待つのだった。光は溶け出し、壁の輪郭は褪せていく。あたかも静かに引き揚げられる夢のように、己の境界線が再び引き直されるその時を待ちながら。

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