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神に抗いし者  作者: あbc
第一部 孤独な少年と能力
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第二十三話 目覚めた可能性

皆さんこんにちは。

作者あbcです。

この度は二十三話を作成していたところaiでも混乱してしまう自体が発生してしました。自分でも結構ややこしいところもありましたのでこの前書きにて説明させていただきます。


マイルの能力状況


本来の能力:神に抗いし者


* 選択した能力を使用できる

* 現在の同時使用可能数:2つ

* 同時使用可能数が増えた理由は、まだ本人には分かっていない

◯ルール

①選択した能力は三日間使用できる。

(このお話では約一話で1日進んでいるという時間軸ですので三話ほど使用できます。ただ時刻など細かいところの設定を第十八話を作っている時に思いつき、修正ができませんでした。)

②三日間使用後または能力を変更した時点から七日間は同能力を再取得できない

③神に抗えし者という能力の存在を他人に知られてはいけない。(神側の人間及びマイルと同じ血筋の者は例外)

④他の能力同様に熟練度がある。

(同時にニ能力が使用できるようになったのもそのため)

⑤神を肯定してはいけない


③、⑤を破った場合マイルは無能力者となる

朝、


神聖能力学園。


マイルは目を覚ますと、机の上のノートを開いた。


昨日までの能力状況を確認する。


身体強化 使用可能


水流操作 使用可能 2日目


結界生成 使用不可 残り2日


火炎操作 使用不可 残り6日


「身体強化……今日から戻ってくる」


昨日まで使えなかった能力。


それが、今日から再び選択できる。


「よし」


マイルは少し笑った。


「久しぶりに使ってみるか」


そして、


「身体強化」


身体の奥から力が湧き上がる。


「……戻った」


拳を握る。


以前と変わらない感覚。


しかし。


マイルはもう一つの能力を見る。


水流操作。


「こっちも使える」


マイルは手のひらに水を浮かべる。


水が小さな球となって回転する。


「身体強化と水流操作……」


マイルは考える。


「一緒に使えたら、かなり強そうだな」


だが。


そこでマイルは気づく。


「……あれ?」


一つの疑問。


「俺って……」


「能力を二つ同時に使えたっけ?」


⸻


教室。


「おはよう!」


光がいつものように声をかける。


「おはよう」


マイルは席につく。


蓮も振り返る。


「身体強化、今日から戻るんだったな」


「うん」


「じゃあ今日は久しぶりに身体強化で訓練できるな」


「そうだね」


光が笑う。


「水流操作もまだ使えるんでしょ?」


「うん」


信徒が静かに尋ねる。


「では、現在は二つの能力を選択しているということですか?」


「そうなるね」


マイルは答える。


そして少し考える。


「でも……」


「どうした?」


蓮が聞く。


「今まで、俺は一度に一つしか能力を使ってなかったよな?」


「そうだな」


「……試してみたい」


⸻


放課後、


訓練場。


四人が集まる。


「まずは身体強化だけ」


マイルは拳を握る。


「身体強化」


ドンッ!


地面を蹴る。


一瞬で距離を詰める。


「速い!」


光が声を上げる。


マイルは停止する。


「やっぱり身体強化は使える」


蓮が頷く。


「じゃあ次は水流操作だな」


マイルは手を前に出す。


「水流操作」


水が生まれる。


「これも問題ない」


マイルは水を動かす。


そして、


ふと思った。


「……同時に使ってみるか」


蓮が目を見開く。


「できるのか?」


「分からない」


マイルは構える。


右手に水。


身体には身体強化。


「身体強化」


そして、


「水流操作」


――その瞬間。


ドンッ!!


一気に加速した。


マイル自身の身体も、同時に強化されている。


「……」


マイルが固まる。


光も。


蓮も。


信徒も。


誰も声を出さない。


数秒の沈黙。


「……使えた」


マイルが呟く。


「二つ……」


自分の両手を見る。


「同時に使えた」


光が驚いた顔をする。


「えっ……?」


蓮も信じられないようにマイルを見る。


「待て」


「今、身体強化と水流操作を同時に使ったよな?」


「うん」


「どうやって?」


「分からない」


マイル自身が一番驚いていた。


「俺だって知らない」


信徒も静かに口を開く。


「これは……」


「今までとは違いますね」


マイルは能力を解除する。


「なんで急に二つ使えるようになったんだ?」


その瞬間、


頭の中に、


今までとは違う感覚が流れ込んできた。


『神に抗いし者』


その能力の奥。


これまで眠っていた何かが、


ほんの少しだけ開いた。


マイルは目を見開く。


「……今のは?」


しかし、答えは出ない。


蓮が言う。


「お前自身の能力が成長したんじゃないか?」


マイルは黙る。


「俺の能力……」


その言葉が頭に残る。


⸻


信徒はマイルを見つめていた。


(神に抗いし者……)


(能力を変更できるだけではない)


(同時に複数の能力を扱えるようになった?)


信徒の中に、初めて強い疑問が生まれた。


神は、


この能力について何を知っている?


_____


その夜、


神殿。


信徒は神の前に立っていた。


「報告します」


「マイルについて、新たな変化が確認されました」


神が顔を上げる。


「何だ?」


「本日、マイルは――」


信徒は一瞬だけ言葉を止める。


「身体強化と水流操作を同時に使用しました」


神の表情が止まった。


「……何?」


「二つの能力を同時に使用したことを確認しています」


沈黙。


神はゆっくり立ち上がる。


「間違いないのか?」


「はい」


「確かに二つだったのか?」


「間違いありません」


神はしばらく黙っていた。


そして、


小さく笑う。


「……そうか」


信徒は神を見る。


「何かご存じなのですか?」


神は答えない。


ただ、


「神に抗いし者」


その名を呟いた。


「ついに……」


「そこまで来たか」


信徒の表情がわずかに変わる。


(ついに……?)


その言葉が引っかかった。


「神様」


「何でもない」


神は背を向ける。


「引き続き監視しろ」


「はい」


信徒は頭を下げる。


しかし、


神殿を出た後。


信徒は一人で立ち止まった。


(やはり……)


(神は、この能力について何かを知っている)


今までとは違う。


初めて、


信徒の中に明確な疑念が生まれ始めていた。


⸻


同じ頃、


学園から遠く離れた場所。


朔夜は端末に届いた情報を見ていた。


『身体強化+水流操作』


その文字を見た瞬間、


朔夜は目を細める。


「……来たか」


端末を閉じる。


「神に抗いし者の熟練度が、また一段階上がった」


朔夜は空を見上げる。


「二つの能力を同時に使えるようになったなら……」


少しだけ笑う。


「もう、あいつはただの能力者じゃない」


「神にとって、本当の脅威になり始めた」


⸻


翌朝、


マイルは学校へ向かっていた。


身体強化。


使用可能。


水流操作。


使用可能。


そして、


昨日から変わったこと。


同時に二つの能力を使える。


マイルは歩きながら考える。


「身体強化で身体を強くして……」


「水流操作で攻撃する」


昨日の訓練を思い出す。


「まだ全然使いこなせてない」


マイルは拳を握る。


「もっと試してみないとな」


しかし、


その表情には少しだけ不安もあった。


自分の能力が、


知らないところで成長している。


それが何を意味するのか。


まだ分からない。


⸻


その頃、


神殿。


神は一人、古い資料を開いていた。


そこには、


かつての「神に抗いし者」についての記録が残されている。


神はページをめくる。


そして、


一つの記述で手を止めた。


『熟練度が一定以上に達した場合、複数能力の同時使用が可能となる』


神はその文字を見つめる。


「……やはりな」


そして、


その下に書かれた文章。


『最終段階に至った者は――』


そこだけ、


ページが破られていた。


神は静かに笑う。


「まだだ」


「まだ、そこまでは到達していない」


資料を閉じる。


「だが……」


神の目が鋭くなる。


「時間は与えない」


⸻


一方、


マイルはまだ知らない。


昨日、自分の中で起きた変化が。


「神に抗いし者」という能力の、


ほんの一部にすぎないことを。


そして、


その能力が成長するほど。


神との戦いが、


少しずつ近づいていることを。

次回第二十四話

 二つの力

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